2019年作品、ジョナス・アカーランド監督、ロリー・カルキン エモリー・コーエン ジャック・キルマー スカイ・フェレイラ ヴォルター・スカルスガルド出演。
1987年、ノルウェー・オスロ。 19歳のギタリスト、ユーロニモス(ロリー・カルキン)は、ヴォーカルのデッド(ジャック・キルマー)たちとともに“真のブラック・メタル”を追求する全く新しいバンド“メイヘム”の活動に熱中していた。
デッドは、ライヴ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあってメイヘムは熱狂的にブラック・メタルシーンに受け入れられてゆく。
ところがある日、デッドがショットガンで頭をブチ抜いて自殺。 発見者であるユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮影し、頭蓋骨の欠片を友人たちに送付するのだった。 次第にカリスマ化してゆくユーロニモスは、レコードショップ『ヘルヴェテ(地獄)』を根城に、誰が一番邪悪かを競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。
しかし、メンバーのヴァーグ(エモリー・コーエン)が起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。 やがて歯止めが効かなくなった果てには、彼らですら想像しえなかった事態が待ち受けていた……。
これも過激なお話でした。
監督はジョナス・アカーランド、「ポーラー 狙われた暗殺者」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15891843 を記事にしています。
主演はロリー・カルキン、「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13702364 に出演していました。
エモリー・コーエンは、「ブルックリン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14315978 に出演していました。
物語は、80年代後半のノルウェーで始まります。 ギターのユーロニモスは、ベースとドラムス三人でヘビーメタルバンドをやっていました。 さらに進んだブラック・メタルを目指していた三人は、新しいボーカルが必要だと思い、そんな時理想的な声をしていたデッドが入ってきます。 初めてのライブで彼は自らの腕を切り裂き、滴る血をライブ客に浴びせ、豚の頭を投げ捨て、ライブハウスは一気にヒートアップします。
これでメイヘムは一気に注目されますが、彼らがこもっていた別荘で、デッドが壮絶な死を成し遂げます。 第一発見者のユーロニモスは、そんな砕け散ったデッドの死体を写真に撮り、頭蓋骨でペンダントを作りますが、そこで今まで一緒だったベースが脱退します。
ここで初めからのオリジナルメンバーは彼だけになりますが、彼が開いたレコードショップにクリスチャンという男がやってきます。 ブラックメタルに似合わない名前に嘲笑されますが、彼が持ってきたデモテープを聞き、メイヘムへの参加が決まります。 しかしそれからある事件を皮切りに、とんでもない方向に動いていきます。
ブラック・メタルというのは、ヘビメタのさらに過激な方向にいった思考なんでしょうね。 悪魔崇拝という側面もあり、それをヘビメタの大きく取り込んだ流れになっていきます。
今作は実際の事件、バンド、メンバーの自伝的な作品になっており、殺害されたユーロニモスが語るような作りになっていますが、彼は25歳で惨殺され、犯人のメンバーは今は釈放されているんですね。 恐ろしい殺し方でしたが、なかなかグロい作品でした。
メイヘムが結成される
ボーカルのデッド
死が付きまとっている
過激なライブを行い
壮絶な自殺を遂げる
そしてユーロにモスは拠点としてレコードショップを開く