1955年作品、ウィリアム・ワイラー監督、フレデリック・マーチ メアリー・マーフィ マーサ・スコット ハンフリー・ボガート出演。
インディアナポリス郊外に住む中流サラリーマン家庭のヒリアード一家は主人のダン(フレドリック・マーチ)と妻のエリナー(マーサ・スコット)、娘のシンディ(メアリー・マーフィ)に幼い息子のラルフ(リチャード・アイアー)の4人ぐらし。
シンディにはチャック(ギグ・ヤング)という恋人がいた。
ある朝、ダンとシンディが仕事へ、ラルフが学校へと出かけた後、エリナーひとりの家に、3人の脱獄囚が押し入って来た。 グレン(ハンフリー・ボガート)と弟のハル(デューウィ・マーティン)、仲間のサム(ロバート・ミドルトン)の3人であった。彼等はピッツバーグにいるグレンの情婦モリーが高とびの金を届けてくるまで、この家に隠れていようというのだった。 ジェス・バード警部(アーサー・ケネディ)指揮の下に捜査網をはった警察だが、3人の行方は一向につかめなかった。
何も知らない家族が次々と帰宅し、そのまま人質にされた。 グレンは、金が届くまで家族のものに何事もなかったようにふるまうよう強要し、翌日、ダンもシンディも何事もないように勤めに出かけなければならなくなった。 しかし家に人質をとられているので何もできない。
リメイクもされた作品ですね。
監督はウィリアム・ワイラー、「ローマの休日」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14291817 がなんと言っても、ですが。
フレデリック・マーチは、出演作の記事はありませんでした。
脱獄囚のグレン役はハンフリー・ボガート、「カサブランカ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/9407666 ではカッコよかったですね。
物語は、三人の脱獄囚に押し入られた家族のお話です。 警察は脱獄の事実こそわかって捜査をしていましたが、どこに隠れているかがわからず、手詰まりになっていました。 高跳びをする金を待つ間にこの家に押し入ったのですが、金の受け渡し、そして時間がどんどん過ぎていくとともに、三人の脱獄囚の意見が破れていきます。
今作は、人質になった家族の葛藤と、ちょっと危ない犯人グループの弟と、リーダー格の兄のグレンが正反対の性格から破綻していくところが、面白いんですね。 また、普通のサラリーマンの父・ダンが家族を救うため最後は決死の行動を見せるところがいいんですよね。
しかしハンフリー・ボガートがやはりソフトのジャケットになっているのは仕方がないところでしょうか?