anttiorbの映画、映像の世界

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43年後のアイ・ラヴ・ユー

2019年作品、マルティン・ロセテ監督、ブルース・ダーン カロリーヌ・シロル シエンナ・ギロリー ベロニカ・フォルケ出演。

妻が他界してから親友シェーン(ブライアン・コックス)と老後の生活を楽しんでいた70歳の元演劇評論家クロード(ブルース・ダーン)は、元恋人で舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)がアルツハイマー病で介護施設に入ったことを知る。

もう一度彼女に会いたいと考えたクロードは、自分もアルツハイマー病のふりをして同じ施設に入所。 シェーンの協力を得てリリィと念願の再会を果たすも、彼女の記憶からクロードの存在は完全に失われていた。


これはいい作品です。
監督はマルティン・ロセテ、作品を見るのは初めての作品です。
主演はブルース・ダーン、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/12/060000 に出演していましたが、あの作品では、代役だったそうですね。 今作のブルースは、何か若返ったような素晴らしい演技でした。
そしてカロリーヌ・シロル、私は彼女は初めてのようですね。 アルツハイマーの役柄ですが、老いても可愛い役をしていました。


物語は、今飲んでいる薬は何かと隣に住んでいるシェーンと言い合っているクロードでしたが、あるニュースに愕然とします。そ れは昔愛した女性がアルツハイマーで入院したという報道でした。
彼は元演劇評論家で、その女性は往年の女優のリリィでした。 パリで彼女の演技の演出をしていたクロード、そして二人は禁断の恋をしてしまいます。 クロードにとっては初恋の相手で、彼女にはもう夫がいましたが、クロードとの恋を取るために夫と別れる決意をしました。 しかし彼女は夫との話し合いに行った後戻ってきませんでした。
その後彼は別の女性と結婚し、娘ができ、今は孫娘までいます。
そしてなんとクロードは彼女のいる施設に、自らアルツハイマーを装って入所することにするのです。 それは詐欺行為だとシェーンに諌められますが、彼は強引に彼の協力を仰ぎ、入り込んでしまいます。 そして毎日なんとか自分を思い出してもらうために、彼女に接していきます。


今作は、誰しもくる老いと、初恋の相手になんとかあの華やかだった自分を取り戻してほしい、さらに自分を思い出してほしいという、少年のような心のクロードに打たれますね。

作品は奇跡のようですが、実はクロードのやり方は、しっかりと計画をされていますし、手順を踏んでいます。 そしてラストの今の夫との会話が、男気があるんですね。
今作はこんなご時世ですが、ジーンと心に染み入る作品です。

 

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アルツハイマーで施設に入ったリリィ

 

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クロードはシェーンを説き伏せ

 

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自分もアルツハイマーのふりを

 

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そして彼女に接するが

 

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そこに娘と孫が驚いてやって来る

 

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そして孫娘にはバレてしまう

 

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そして彼女はある計画を立てる

 

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