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ヒトラーに盗られたうさぎ

2019年作品、カロリーヌ・リンク監督、リーヴァ・クリマロフスキ オリヴァー・マスッチ カーラ・ジュリ マリノス・ホーマン出演。

1933年2月。ベルリンに住む9歳のアンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)は、兄のマックス(マリノス・ホーマン)や友人とともにカーニバルを楽しんでいた。 しかし、同じ夜、クラシックのコンサートに行く準備をしていたはずの両親はなぜか出掛けないまま、深刻な顔で話し込んでいた。 そして翌朝アンナは「家族でスイスに逃げる」と母(カーラ・ジュリ)から突然告げられる。

実は、新聞やラジオでヒトラーへの痛烈な批判を展開していた辛口演劇批評家だった父(オリヴァー・マスッチ)はユダヤ人であったため“次の選挙でヒトラーが勝ったらヒトラー反対者への粛清が始まる”という忠告を受けており、選挙が近づきヒトラーの勝利が現実味を帯びてくるにつれ、身の危険を感じた父と母はヒトラーの弾圧から逃れるために密かに逃避行の準備を始めていたのだ。

住み慣れた家を離れる際「持ち物は一つだけ」と母に告げられたアンナは、大好きな“ピンクのうさぎのぬいぐるみ”、そしてお手伝いさんのハインピー(ウルスラ・ヴェルナー)、食卓、書斎、ピアノ、台所...一つ一つに別れを告げる。 そしてそれは、それまで何不自由なく暮らしていた彼女の平和な家族の風景が一変、この日を境に過酷な逃亡生活へと足を踏み入れていく始まりでもあった。

監督はカロリーヌ・リンク、初めて作品を見る監督です。
父役はオリヴァー・マスッチ、「帰ってきたヒトラー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14245090 では何と現代に現れたヒトラー役をしていました。 これは面白かった!
母役がカーラ・ジュリ、出演作を見るのは初めてですね。

面白い設定の作品、もちろんまだ幼いアンナの家族の実際の物語ですね。 ユダヤ人ということで間一髪ドイツから脱出するこの家族、普通ナチ絡みの作品だと過酷な展開になりますが、この家族は経済的に苦労はしますが、何とか生き抜いていくんですね。
早くから反ヒトラーだったことが早めの対応ができたということですね。