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イップ・マン 完結

2019年作品、ウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン スコット・アドキンス チャン・クォックワン ウー・ユエ出演。

1964年香港、詠春拳の使い手であるイップ・マン(ドニー・イェン)が妻ウィンシン(リン・ホン)を病で亡くしてから数年が経過していた。 彼は武館を営みながら息子であるチン(He Ye)と共に暮らしていたが、イップは咽頭がんを患ってしまい、更にチンは喧嘩沙汰を起こして学校を退学にさせられてしまう。
チンのアメリカへの留学を勧められたイップはかつての弟子であり、今はアメリカのシアトルに在住して道場を開いているシウロン / ブルース・リー(チャン・クォックワン)より自身が参加するサンフランシスコで開催される空手大会へ招待を受けたこともあり、チンを友人のポー刑事(ケント・チェン)に預けて渡米する。
サンフランシスコの学校への留学はチャイナタウンにある中華総会からの紹介状が必要であり、アメリカに渡っていた新聞社の知り合いと共にイップは中華総会へ赴く。
総会の構成員は主に移民として先に渡米を果たしていた武術家の師範たちで構成されていたが、旧知のロー師匠(Meng Lo)を除いて彼らはイップを冷たくあしらう。 総会の長で太極拳の使い手であるワン・ゾンホア(ウー・ユエ)は、その理由はイップの弟子であるブルースが西洋人に拳法を教えるべからずという総会の決まりを破って自身の道場で様々な人種に講習を行っていたことであり、ブルースの行いを止められたら紹介状を出すという。 彼らの考えに同意できないイップはワンからの紹介状を諦め、新聞社の知り合いのツテを使おうとするも中国移民に対する偏見から難航する。
イップはブルースの弟子にいる弁護士に紹介状を書いてもらい、学校へ赴くが、校長から学費滞納を危険視され総会からの紹介状か高額の保証費用入金を求められる。
イップがどうするか考えていた矢先、彼は学校の敷地内で一人の中国系の少女が髪の毛を切られるなど凄惨ないじめを受けている現場を目撃し、いじめを行っていた生徒たちを撃退する。 少女はルオナン(ヴァンダ・マーグラフ)といい、ワン・ゾンホアの娘で所属しているチア部における評価の高さを一部の生徒から妬まれてイジメをうけていたのだった。
彼女を自宅まで送り届けるイップだがそこでルオナンがワンに紹介状をイップに書くことを勧めるとワンは娘を利用したと勘違いし、イップに対して勝負を挑み、「勝ったら紹介状を書く」と言い出す。 互角の戦いを行う両者であったが丁度その時に大きい地震が起き、勝負は中断する。「中秋節の祭の日に再度勝負し、決着をつける」というワンに対してイップは「勝ち負けが重要なのか?」と諭す…
 
いやー、このシリーズが終わるのはもったいないですが、自伝映画なんで仕方がないですね。
監督はウィルソン・イップ、このシリーズ以外でも、「SPL 狼たちの処刑台」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15678284 「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15580878 を記事にしています。 香港アクション界では実力派の監督ですね。
もちろん主演はドニー・イェン、「アイスマン 宇宙最速の戦士」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15845993 も記事にしています。
ブルース・リー役ではチャン・クォックワン。 幼いころからブルースにあこがれ、完コピをしてくれています。 前作の「イップ・マン 継承」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14881549 にも出演していました。
 
物語は、反抗期を迎えた息子のチンに、なかなか意思がお互い伝わらないイップの苦労のシーンから。 でもチンにも考えがあり、平行線となってしまいます。 そしてとうとう学校で喧嘩をたびたびしてしまい退学になってしまいます。
アメリカに留学させようと、イップはアメリカに渡ろうとしますが、彼は喉頭がんという宣告を受けます。 それをひた隠してアメリカに、そこで弟子のブルース・リーとして成功していたシウロンと再会します。 彼はアメリカにカンフーを広げようと、頑張っていますが、それをよしとしない中華総会、そしてブルースの師匠のイップに対して中華協会は冷たい態度を取ります。
 
今作は当時のアメリカの、人種差別の大きさを物語っているとともに、おそらくでしょうが、日本の極真空手が浸透していることも描かれていて、しっかり悪役になっていましたね(^^) そのあたりのどうして極真がアメリカに流行って行ったのかがわかっていると、また面白いですよね。
極真側は、あまりブルース・リーを評価していない印象を持っていますが、その後カンフーも米軍に取り入れられていくことは、なかなか面白いことですね。
このシリーズは完結しましたが、派生作品や、また監督とドニーのコンビで新作を見たいです。
 

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妻を失い数年が経ったイップ

 

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ブルース・リーアメリカで成功をしていた

 

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しかし息子の留学はなかなかかなわない

 

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そしてある少女と出会うが

 

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中華総会の会長の娘で、戦いになってしまう

 

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しかし、米軍の空手も挑んで来る

 

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