1990年作品、角川春樹監督、榎木孝明 津川雅彦 浅野温子 財前直見出演。
天文十七年(一五四八年)時は戦国下克上、家臣が主人を倒し、内親同士で相争う乱世の只中、遠く都を離れた北国、越後でも新たな戦いが始まろうとしていた。
天文十七年(一五四八年)時は戦国下克上、家臣が主人を倒し、内親同士で相争う乱世の只中、遠く都を離れた北国、越後でも新たな戦いが始まろうとしていた。
守護代の位にありながら政務をおざなりにした兄・長尾晴景を討つべく、弟景虎(榎木孝明)が兵を挙げたのだ。 仏教、特に刀八毘沙門天を厚く信仰する景虎は、戦場では軍神の如き冷徹な攻撃ぶりをみせる一方、内心では血を分けた兄に弓をひいた事に対する後悔の念に捉われていた。
ある日、景虎は宇佐美の娘であり幼なじみの乃美(浅野温子)と十年振りに再会する。日々合戦にあけくれる景虎にとって、乃美とすごす時は安らぎであった。 乃美も景虎の身を案じて『龍』の文字の入った陣羽織を贈る。 互いに思慕の情が湧くが、乃美の嫁入りという運命がふたりを引き裂いていった。
同じ頃、険しい山々に囲まれた甲斐の国で上洛を果たさんと野望を胸に抱く武将がいた。 守護大名武田晴信(津川雅彦)、後の信玄である。 息子の太郎義信(野村宏伸)、側室で女騎馬隊を率いる八重(財前直見)、軍師山本勘介(夏八木勲)をはじめ屈強の家臣を持つ晴信は、着実に勢力を拡大していた。 肥沃な奥信濃は、土地のやせている甲絞にとって是非とも手中に収めたい土地だった。
晴信は北上し攻撃を開始する。 追われた信濃の領主達は、隣国越後に失地回復を嘆願し、景虎との対決がそう遠くない事を予感していた。 景虎はかつての主であった長尾家を裏切り、武田軍の役立てで越後を侵略しようとした昭田常陸介(伊武雅刀)を倒すために兵を挙げる。
昭田妻子を捕慮として捉え、城を包囲し降伏を迫るが昭田は景虎の使者を斬り捨て篭城する。 宇佐美は覚悟のほどを見せるために妻子を討てと進言するが、景虎は非情になり切れずにためらう。 いら立つ宇佐美が首をはね、昭田を陥落させたが、景虎の心には一国の主としての己のありかたに対する疑念が湧く。
これは大河ドラマにもなりましたね。
監督は角川春樹、監督作品を記事にしていませんが、もちろんプロデューサー、そして角川グループの総帥であり、俳優としての出演もあり、とにかく映画界に多大に貢献した方ですね。 しかし1993年にいろんな容疑で逮捕され、裁判後実刑を受け、すべてを失ったような状態になり、本人自身も映画になりそうな存在になってしまいました。
主演は榎木孝明、「帝一の國」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14894128 に出演していました。
さて、謙信は長尾景虎として戦国大名として、立ち上がりましたが、まずは兄との闘いを開始します。 しかし義を重んじる景虎にとってはなかなか吹っ切れる気持ちではなかったようです。 一方の信玄は、甲斐の国を治め、強大な力を持っていた武将であり、彼も天下取りに動き出します。
今作は大河になるほどの作品であり、テレビ作品で前日譚が放送されたんですね。 私はそちらは見ていませんが、見れる機会があればいいと思っています。 戦国武将の代表的な二人の武将、この枠では収まりきらないでしょうね。
後の謙信、長尾景虎
兄を撃ち
一歩の晴信、のちの信玄
そして、景虎はまだ迷っていた
しかし時代は大きく動く
そして2強の激突