anttiorbの映画、映像の世界

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奴が嘲笑う

2015年作品、ホ・ジョンホ監督、イ・ソンギュン キム・ゴウン イム・ウォニ チャン・ヒョンソン出演。


韓国・ソウル。 若い男性ピョン・ホソン(イ・ソンギュン)は有能な弁護士だった。最高検察庁出身のホソンは、現在は弁護士に転職して優秀なのだが、勝つためには何でもやる男だった。
その日行なわれた裁判は新薬ロミックスの副作用によってガンが発症し、余命半年と宣告された女性が訴えたもの。 原告の女性は陪審員席に対し、情で訴え、リウマチのせいで腕が痛くて娘を7年間まともに抱くこともできなかった女性は、いい新薬があると聞いて薬をロミックスに変えたところ、3か月後に異常があらわれてガンと宣告されたと言う。 被告代理人をするのがホソン、ロミックスを販売するウス製薬側の弁護をしていた。
ホソンは3500人に7年間投薬した臨床試験結果を挙げ、ロミックスの成分でガンに影響を及ぼした事例はただの一例もないと指摘した。 さらに原告の女性にC型肝炎がないか聞く。 C型肝炎が現在の原告の病を引き出す可能性のほうがはるかに高いとホソンは指摘し、新薬と病気との関係性はないと言いきってしまう。 ウス製薬は勝利し、原告側は最高裁へ控訴する。
そんなホソンに新たな依頼が舞い込む。 そのウス製薬の会長じきじきの指名だった。ウス製薬の会長ムン・ジフン(チャン・ヒョンソン)は、自分の運転手キム・ジョンファン(チェ・ジェウン)が「新村(シンチョン)女子大生殺人事件」の容疑者として逮捕されたので、なんとか無罪にしてくれと頼んできた。もちろんホソンは引き受ける。
ムン会長は運転手のジョンファンを5年間雇っていたが、誠実で仕事もできるのだと訴えた。ホソンはジョンファンに会いに行く。
事件のあらましは、その日の夜、被害者女性のハン・ミンジョン(キム・ユネ)は1泊2日の看護学科の研修を終えて自宅アパートに帰宅した。 アパートの監視カメラでも、キャリーケースを持って歩くミンジョンの姿が確認されていた。 ミンジョンの母は幼い頃に亡くなり、父は2年前に他界していた。 現場はミンジョンの自宅。

友人のセヨン(パク・スウン)が午後11時に電話し、直後に部屋を訪問したところ、ジョンファンがミンジョンの部屋にいて、セヨンと入れ違いで逃走したそうだ。 これがジョンファン逮捕の決め手となっていた。 部屋には大量の血痕と、凶器と思しき包丁があった。 包丁にはジョンファンの指紋が確認される。
ところが殺人事件ではあるものの、ミンジョンの遺体が発見されていないのだ。遺体がないのに殺人事件と断定されたのは、現場に残った血液の量が致死量だったため。 現場にはミンジョンが持ち帰ったキャリーケースが消えており、ホソンは最初「死体をバラバラにしてベランダからケースを放り出して回収し、遺体を遺棄したのでは」と考えたのだが。
そして単なる殺人事件で死体を見つければ終わりなのが、意外な方向に展開していく…


二転三転、誰が悪役になるのかが入れ替わる面白い話でした。
監督はホ・ジョンホ、「ムルゲ 王朝の怪物」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/26/060000 が公開されていましたね。
主演はイ・ソンギュン、「パラサイト 半地下の家族」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/01/23/060000 にも出演しています。
検事役でキム・ゴウン、「その怪物」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14498638 を記事にしています。


物語は、野心家で金を稼ぐこと、裁判に勝つことに長けているやりて弁護士のホソン。彼は正義感よりも、いかに勝つかに固執していました。 事務所も彼の能力を買っていましたが、そんな彼の力にすり寄ってくる企業が現れます。 それは死体なき殺人事件でした。

状況証拠で殺人事件の犯人とされた男、その男はある企業の会長の運転手でした。 そして会長からの依頼がホソンの事務所が受け、彼が担当になりました。


無実の証明をすればいいのか?弁護なんでその線で調査を開始しますが、驚く展開になって行きます。 そしてこの事件の裏に、ある大きな陰謀が渦巻いていました。
ちょっとむかつくやりて弁護士と、若い後輩検事が向かってくる、そのやり取りも面白く、最後まで、ハラハラする展開でした。 これも面白い韓国映画です。


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やり手の弁護士のホソン

 

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後輩の検事のソンミン

 

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そんな彼に新たな依頼が

 

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殺人事件の証明だったが

 

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そしてぶつかり合う二人

 

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しかし事件は意外な方向に

 

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