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9人の翻訳家 囚われたベストセラー

2019年作品、レジス・ロワンサル監督、ランベール・ウィルソン オルガ・キュリレンコ エドゥアルド・ノリエガ出演。


全世界待望のミステリー小説『デダリュス』完結編の世界同時出版のため、9カ国の翻訳家が、フランスの人里離れた村にある洋館の地下に隠された要塞のような密室に集められた。 彼らは毎日20ページずつだけ渡される原稿を翻訳していくが、その間、外出はもちろん、SNSや電話などの通信も禁止されていた。

ところが出版社社長の元に、「冒頭10ページをネットに公開した。 24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。 要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。
原稿を目にしているのは作者オスカル・ブラックとアングストロームランベール・ウィルソン)、そして9人の翻訳家たちだけのはず。 翻訳家たちの中に犯人がいると確認したアングストロームは徹底した調査を開始する。

調査する中で、デンマーク語翻訳者エレーヌ(シセ・バベット・クヌッセン)の部屋から手書きの原稿が発見された。 しかしこれは作家を志望する彼女自身が執筆している途中の作品だった。 エレーヌに作家の才能はないと毒づくアングストローム。 そして犯人は予告通り、次の100ページも流出させまる。

激高したアングストロームは翻訳家たちの食事、暖房、電気の供給を止め、精神的に翻訳家たちを追い詰めていく。 そしてついに、犠牲者が出てしまう。 エレーヌが絶望の中、首を吊って自殺しているのを発見される。 翻訳仲間たちにも緊張が走り、恐怖と寒さに震えるのだった…


なかなか展開の読めないサスペンスでした。 

監督はレジス・ロワンサル、「タイピスト!」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/11099895 はなかなか快活な作品でした。 

エリック役はランベール・ウィルソン、「パリに見出されたピアニスト」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/02/060000 で指導者役をしていました。そしてオルガ・キュリレンコ。「15ミニッツ・ウォー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/03/060000 が近作公開作品ですね。

そしてアレックス役がアレックス・ロウザー、「ゴースト・ストーリーズ ~英国幽霊奇談」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15625789 に出演していました。

 

物語は、大ヒットシリーズの完結編が出版されることになり、世界同時翻訳のために、その国の言葉を訳せる9人の翻訳家が集められます。 報酬に惹かれ、集まった翻訳家たち、しかし出版社社長のアングストロームは、徹底した機密保持の体制を取ります。密室に集められ、もちろん外部との接触は禁止、厳戒態勢を引き、殺し屋のようなガードマンも付きます。 これで期間内に翻訳がそれぞれできれば、全世界でのヒットは間違いなしですが、そこに思わぬ事件が起きます。それは脅迫でした。

 

今作は、なかなか犯人見つけが面白いんですね。 もちろん怪しい人間は絞られますが、でもそれがどう犯行ができるのか? さらに刑務所での面会シーンがカットで入り、もう事件はある程度終わってしまっている感じなんですね。

でももちろんどんでん返しが二重三重張り巡らされいています。 最後まで緊張感があるなかなかのミステリーです。

 

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閑静な場所

 

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集まった9人

 

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翻訳家たち

 

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何でもそろっているこの場所、順調な展開だったが

 

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脅迫が届き

 

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そしてとうとう20ページが流出

 

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