1997年作品、山田洋次監督、渥美清 浅丘ルリ子 倍賞千恵子 吉岡秀隆出演。
セールスマンとして日本各地を飛び回っている満男(吉岡秀隆)は、最近、同じ旅の空の下にいる伯父の寅次郎(渥美清)のことをよく思い出していた。 満男は特に印象深かったリリー(浅丘ルリ子)の夢を見る。
かつて寅が想いを寄せたキャバレー歌手のリリーが沖縄で倒れた。 それを手紙で知った寅は、大嫌いな飛行機に乗って、リリーのいる沖縄の病院へと急ぐ。 寅の献身的な看病でリリーの体はみるみる回復し、彼女が退院した後、寅はリリーの療養のために間借りをして同棲生活を始めた。
だが、カタギの生活に慣れないふたりは、お互いを好きでいながら、些細なことが原因で喧嘩別れをしてしまう・・・
この特別編が、49作目となっているんですね。
そう言えば、浅丘ルリ子の作品は、「男はつらいよ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10875936 以外だと、「木曜組曲」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12794331 「御用金」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/9326150 を記事にしている程度ですね。
私の中でもう彼女は、寅さんのマドンナ最多回で、いつか結婚してくれる存在だと信じていたリリーさんです。
今作は、ベースになっているのが、「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」 第25作です。 リリー三部作といわれていますが、この後48作で四たびマドンナをすることになるリリー、そして50作目でも登場します。
私はこの49作は初めて見ます。というのも、亡くなってまだ1年少しで、この頃の寅さんを見るのは正直しんどかった。 また焼き直し的な作品なんで、スルーしてしまい、その後も配信等で見る事もしませんでした。
しかし50作目が作られるということと、今作では満男を中心として多少の新しいシーンを追加で撮ったことで、やはり「49作」ということなんだと思いました。
そして何よりも、この時点では、“車寅次郎”ははっきりと生きているという事が実感できます。 また、そろそろくるまやに帰って来る、そんな印象を与える作品となっている感じがしましたが。
満男は寅次郎の思い出を
それはリリーが倒れたという報を聞き
駆けつけると
どんどん良くなって行くが
結局は元のふたりの関係に