”神隠し”といわれる現象が起こった。 ある漁村の住民が突如として消えてしまったのだった。
奉公が終わりやっと村に帰ってきたおり(浅丘ルリ子)は荒れ果てた故郷の黒崎村を見て驚いた。 人っ子一人いない。 いったいどこへ皆行ってしまったのか? いるのはカラスだけだった。
それから3年がたった。 大道芸をしているところへ数人の侍が因縁をつけてきたが、用心棒風の男が出てきた。 彼は浪人脇坂孫兵衛(仲代達也)というのだが、因縁をつけてきた男は居合の勝負をしろというのだった。
3年前のこと、難破した御用金船の金を村民が隠したのを理由に、30数人のすべての村民を殺し、鯖江藩はその金を藩に持ち込んだのだった。 これが藩の重要な資金源となってしまったのだった。
帯刀は妻の兄だった、そして友だったのだ。 鯖江藩のことを第一で考える帯刀と、人の道を考える孫兵衛とはいずれぶつかり合うと思い、孫兵衛は藩をやめ浪人となったのだった。
もう亡くなった俳優が多い作品ですが、五社監督の重厚さ、俳優陣の重量感が凄い作品でした。 本来中村錦之介ではなく、三船敏郎だったらしいですが、仲代達也と大喧嘩の末下りてしまったという話は、当時ならではの大御所同士のプライドのぶつかり合いでしたね。
作品中錦之介だけが妙に飄々としていて、ちょっと浮いている感じはそのためですかね。 こういう作品はいかに各役者の存在感があるかですが、その点は申し分ないですね。
浅丘ルリ子がなんと可愛いことか。 まあ50年前ですから当たり前ですね(^^) そこかしこに有名俳優がちりばめられていますからそれだけでも満足のいく作品ですね。
ただ雪国が舞台なので画面構成が明るいのがちょっと新鮮さがありました。
![]() 実家が、村が跡形もなく無くなっていた
![]() 浪人となっていた脇坂
![]() いったいなぜ彼ら流浪の道を?
![]() それは六郷のためでもあった
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