anttiorbの映画、映像の世界

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木曜組曲


耽美派女流作家・重松時子(浅丘ルリ子)が死んだ。 自殺とされていたが、謎の多い事件だった。 発見者は同居して身の回りの世話をしていたえい子(加藤登紀子)、時子の異母妹で編集プロダクションを営む静子(原田美枝子)、静子のいとこでノンフィクション・ライターの絵里子(鈴木京香)、時子の姪で人気ミステリー作家の尚美(富田靖子)、尚美の異母姉妹で純文学作家のつかさ(西田尚美)だった。
担当刑事(竹中直人)の取り調べでも、書斎で死んでいた時、5人は食事中だった。 5人は全員容疑者として取れなくもない。 時子が毒を持っていたのか?えい子が金庫を開けると、そこに毒があった。 そしてその中から遺書が発見された。 もちろん筆跡も時子の物だった。
5 人と刑事で読み始める。 年々小説が書けなくなったのを苦にした自殺、どうやら警察はそう判断していくのだろう。
時子を偲び、5人の女たちが今年もまた集まった。 もうあれから4年が経った。
彼女たちはそれぞれ、時子の死に割り切れないものを感じていた。 その日、送り主不明の花束が届き、添えられていたカードには“皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます”というメッセージが。 時子の死を他殺と思わせる内容に、各自が独自の推理を展開する……

ほとんどの展開はこの5人、そして回想シーンでの時子で演じられています。
個性豊かな女優陣、そして時子の死因を小説家をはじめとする物書きの立場で推移利していくところがちょっと変わった推理ドラマになっています。
また女5人の舞台ですので、そこに嫉妬や、疑いが入っていくのです。
でも男は一切出てこないのもまた変わっていて、出てくるのは刑事だけ。 その点では、ドロドロしないところがまたちょっと優美なんですね。
回想シーンが入ってくるのが、死の真相に迫っていくときからなので、途中まで時子の存在が半分隠れているところが上手い撮り方でした。
誰もが怪しい、そしてなにか余裕をもってくつろぐ女たちの、ある意味闘いの作品でした。

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時子の遺書をみんなで確認する

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他殺?でも一応自殺で事件は終了したが

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しかし4年後また集まった5人

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いとこの絵里子

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姪の尚美

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