2019年作品、ジェレミー・クラパン監督、ハキム・ファリム ヴィクトワール・デュボワ パトリック・ダスンサオ声の出演。
パリにある医療研究施設で切断された手が施設から逃走した。 手は身体の持ち主であるピザ配達人ナウフェル(ハキム・ファリス)と再会するため、パリの街を彷徨。
ハトやネズミに追いかけられ、時には恐ろしい出来事にも遭遇する。 そして、なにかに触れるたびに手の中の記憶がよみがえり、ナウフェルの子供時代や、思いを寄せる司書ガブリエル(ヴィクトワール・デュボワ)との思い出が明らかになっていく・・・
なかなかシュールな作品ですが、良い雰囲気のお話です。
監督はジェレミー・クラパン、フランスの監督ですが、初めて作品を見る監督ですね。
声の出演はハキム・ファリスが主人公のナウフェルを演じています。 クレジットは今作のみですね。
そしてガブリエル役はヴィクトワール・デュボワ、「愛を綴る女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15176279 「君の名前で僕を呼んで」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15512886 に出演していました。 ガブリエル役は今作の肝となりますね。
物語は、手首の先だけが突然生き返ったかのように、ある施設から抜け出します。 どこに行こうと思っているのか? 意思があるかのごとく、どこかを目指す手の部分、しかし手だけで動くのは難しく、ましてやまずはこの部屋からどう出て行くのか?
外に出られても、いろんな外敵が襲ってきます。
一方、ナウフェルはピザの配達人をしていました。 時間とおりにつかないと、料金はただにされてしまいますが、途中で事故にあってしまい、ギリギリに着きましたが、タッチの差で間に合わず、ピザはぐしゃぐしゃになっていました。 マンションのインターフォンで話しているお客は、若い女性らしく、事故にあったことを詫びて、ナウフェルは、そのピザを食べ始めます。
そしてそんな彼女が図書館の史書をしている事がわかります。 彼女の後をつけていくと、ある建築店に入っていきました。 とっさにここで人を募集しているのでは? という古いチラシを見つけ、何とか働き始めますが、大将は彼女の叔父で、少し病んでいるので、彼女が薬を運んできているのでした。
今作は、なにか「ゲゲゲの鬼太郎」の話を思い出しますね。 手だけで敵を倒していくお話がありますが、今作はオカルトのようですが、結構切ないドラマなんですね。
ナウフェルのシーンは、ちょっと前の回想になっていて、どうして手首が分かれているのかがドラマ部分になっています。
Netflixオリジナルの長編アニメですが、劇場公開もされました。
手が何かを探しにいく
ナウフェルはピザの配達人をしていたが
向いていないと思い
史書の彼女の後を追い
屋上にこれを作り、彼女を迎えるが
手首が目指したところは