ドクター・エクソシスト - anttiorbの映画、映像の世界

2016年作品、ブラッド・ペイトン監督、アーロン・エッカートカタリーナ・サンディノ・モレノカリス・ファン・ハウテンデヴィッド・マズーズ出演。

とあるナイトクラブ。　セス・エンバー博士（アーロン・エッカート）は、ヘンリー(ジョン・ピルチェロ)という名前の中年男の側に行き「今何時ですか」と尋ねた。　ヘンリーの返答を聞いた博士は、時間が進んでいないことに気が付いた。

博士の奇妙な振る舞いを見ていたヘンリーは、突然、自らが夢の世界にいるという直観を得た。　動転するヘンリーに、博士は「貴方が今まで一緒にいた女性は悪魔なのです。　そいつが貴方の肉体に憑依しているのです。」と告げた。　その直後、博士とヘンリーは巨人2人に襲撃されたが、何とか逃げ切ることに成功した。　

ヘンリーは悪魔の憑依を振り切って、無事現実の世界に戻ることができたのである。　夢の世界では自由自在に動き回っていた博士だったが、現実世界では車椅子に乗って移動する生活を送っていた。　博士の手首には火傷の跡があった。　夢の世界から現実の世界へ戻る際に、悪魔が博士に付けたものであった。

博士の助手のオリヴァー(キーア・オドネル)は「悪魔たちが博士の動きに気付いてしまったようです。　遅かれ早かれ、博士は夢の世界から戻れなくなるかもしれません」と警告したが、博士は悪魔との戦いをやめようとはしなかった。
そんなある日、博士はバチカンからやってきたカミラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)の訪問を受けた。　カミラは博士にキャメロン・スパロウ(ダヴィード・マズーズ)という名前の青年の悪魔祓いを依頼しに来たのであった。　博士は自分はエクソシストではないと言って断ろうとしたが、カミラが「キャメロンに憑依しているのは、貴方もご存じのマギーでしょう」と言うのを聞いて動揺した。

カミラを追い返した博士は知人のフェリックス牧師(トーマス・アラナ)の元を尋ね、「マギーが悪魔であるという可能性はあるか」と訊いた。　それに対し、牧師は「否定はできません」と答えた。　牧師は博士に悪魔に憑依された人間の血が入った小瓶を渡した。　牧師は「それを注射すれば、10秒間は正気でいられます。　もしも悪魔に取り憑かれたなら、その隙に自殺しなさい。」と言ったが、博士には自殺する気なぞ毛頭なかった・・・

これは劇場公開は見逃しましたね。

監督はブラッド・ペイトン、「ランペイジ巨獣大乱闘」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15519843　をみていますが、あれはモンスターパニックもの、今作はオカルトホラーでした。

主演はアーロン・エッカート、「ビニー/信じる男」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15059381　を記事にしています。

そしてカミラ役でカタリーナ・サンディノ・モレノ、「ストレンジャー・プロジェクト」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15024060　に出演していました。

物語は、父親と別居している母子家庭のシーンから始まります。　家にはいる前に少年キャメロンが、ゴミ箱をあさっている変な浮浪者を見ます。　暖を取る為に火をつけていましたが、それが部屋に侵入襲い掛かってきますが、常人ではない動きをしていました。　しかしそれが一気に形勢逆転、少年がその浮浪者を逆に襲いかかります。　憑依されてしまったようです。

そして、エンバーはヘンリーという弁護士を悪魔から救っていましたが、大きな体力消耗をしていました。　そこに事件解決の依頼がバチカンから来ます。　いったんは断りますが、マギーという言葉を聞き彼はその以来を引き受けます。　車椅子の彼は、マギーと大きな因縁があったからでした。

今作はなかなか面白いんですが、公開時は賛否が極端だったようです。　確かに悪魔祓いは日本ではなかなか受けませんし、私もキリスト教の儀式が確かにピンと来ない事が多いです。　ただ、今作は、そのあたりも夢の世界というか深層心理の世界の表現が上手く出来ています。

ただ現実なのか、夢なのかのメリハリがもう少しあると面白かった気がします。　あのラストは、続編を意識したんでしょうか？

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