anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

トゥルーホラー:悪魔が私に殺させた

2023年作品、クリス・ホルト監督。

「ブルックフィールドの事例1980年8月14日」と題された録音テープからは、この世の者とは思えない唸り声と、なだめようとする母親に「お前はクズだ」と子が罵り不気味に笑う声が流れる。 そして、唸り声の主に向かいポラロイドのシャッターが切られ、そこに写ったのは、虚ろな表情の少年が大人たちに押さえつけられている姿だた。  “善人と悪魔の戦い”……アメリカ・コネチカット州のある家に現れ、11歳の少年デヴィッドに取り憑き数十年が経った今、“悪魔”は弁明のためにカメラの前で証言する。
「悪魔に憑依された」という11歳の少年の出来事は、“悪魔の憑依”を承認させる裁判へとつながり、全米にニュースで報道される。 その裁判はコネチカット州ブルックフィールドで起きた殺人事件の裁判。 友人を殺害した犯人は「悪魔に憑依されたから」と供述し無罪を主張したのだった。
この事件を担当した刑事は、その供述を冗談と一蹴し、酔っぱらった末のいざこざによる刺殺事件に過ぎないと思っていた。 しかし、この刺殺事件には「悪魔に憑依された」という11歳の少年が大きく関わっており、彼にとってこの黒歴史は、大人になっても語りたくないトラウマになっていた。

これはドキュメンタリーで、その題材になったのは、映画化もなっている一連の“死霊館ユニバース“ https://anttiorb.hatenablog.com/entry/11871431 ですね。
このシリーズを追っている夫婦・ウォーレン夫妻が、実際の姿で語られるのは、あの映画がいかにリアルに基づいた作品かということがわかるとともに、当時としては中々世間に受け入れられない中、取り憑かれて困っている人たちの力になっていたかということもわかりますね。


悪霊が取り憑いたことで、殺人事件が無実になることが本当にあったのか? 日本ではまず考えられないことですが、キリスト教が根底にある欧米社会では、そういうことも認められることもあるのかもしれませんね。