2005年作品、リシャール・ベリ監督、ジョゼ・ガルシア主演。
アルチュール・セリグマン(ジョゼ)が少年を車で引いてしう事故を起こしたシーンから始まる。
気がつくとベッドの上だが、入院中なぜかうわごとを絶えず発している。 なんとなく違和感を感じながら、生活に戻っていくのだが、仕事場で社長に罵声を浴びせられ、自分が事故にあったと説明しても、胡散臭い目で見られる。
家に戻ってもうわごとで喋った言葉が断片的に思い出される。 いったい自分はどうしてしまったのか、怪しげな薬を飲んでみたり、カウンセラーを受けてみたり、いろいろするがはっきりしない。
看護師だった女性はその後も好意を持って心配をしてくれるが、警察から呼び出しがある。 その女が殺され、どうやら犯人と疑われているようだ。
イヴァンという兄と連絡をつけようとするが、自宅にもいない。 管理人に聞いてもしばらく見ていない。 母親を訪ねても連絡が無いという。 そうこうするうちに家へ帰ると、以前付き合っていた女も殺されている。 そしてそこに黒いマントを羽織った男が現れ、自分に襲い掛かってくる。その瞬間・・・
事故にあったところまでは現実ですが、その後の自分探しの行動は、いまひとつ現実感があったり無かったりです。 ジャンルとしてはサイコサスペンスですが、90分ではよくできています。 この手のジャンルのフランス映画は、掘り出し物が多いですよね。 人間の記憶というのは一見いかにあてにならないかという面と、あるきっかけですべてが浮き出てしまう、怖さを持っているように感じました。
現実?
混乱
幻想?
唯一
慟哭