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Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~

2017年作品、バハラット・ナルルーリ監督、ダン・スティーヴンス クリストファー・プラマー ジョナサン・プライス ジャスティン・エドワーズ出演。

1843年、ロンドン。 落ち目となったベストセラー作家のチャールズ・ディケンズダン・スティーヴンス)は、これから子どもが増えるというのに、家の改装費用にも事欠くありさまだった。 友人でエージェントのフォースター(ジャスティン・エドワーズ)と出版社へと足を運ぶが、原稿料の前借りも断られてしまう。
起死回生を狙って新作の構想を練っていたある日、チャールズが耳にしたのは、アイルランド人のメイド、タラ(アナ・マーフィ)が子供たちに聞かせていたクリスマスのストーリー。 それは 「クリスマスイヴの日にはあの世との境目が薄くなって、精霊たちがこの世にくる」 と祖母が語ってくれた話だという。
ロンドンの街角で 「煙突掃除人を買いませんか」 と子どもが売られている場面に遭遇した夜。 墓地へと迷い込んだディケンズは、奇妙な老人と出会う。 偏屈そうな老人の 「くだらん」 という言葉にインスピレーションを得たチャールズは、猛然と筆を走らせる。
主人公はケチな実業家。 仲間が死ぬ。 だが泣けない。 大事なのは金だけ。 そしてクリスマスイヴ。 超自然的な導きから始まり、主人公がいかに哀れで利己的なのかを描き出す新作の構想を持って出版社へと向かうが、「今どきクリスマスなど誰も祝わない。 12月25日は人の財布をひったくる日。 要するにクリスマスの本は売れない」 と、反応は芳しくない。
ディケンズは 「クリスマスは一年に一度人々が心を開く日だ」 とアピールするが、時はすでに10月半ば。 クリスマスまでに本を出版するためには、あと6週間しかないのだった・・・

19世紀のクリスマス、イギリスのクリスマスはこうだったんでしょうか?
監督はバハラット・ナルルーリ、記事にするのは初めての監督、主にテレビ作品が多いようです。
主演はダン・スティーヴンス、2017年版の 「美女と野獣」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14886729.html で野獣役をしています。
そしてジャスティン・エドワーズ、彼はあまり見た事が無いですね。 主人公の友人役をしていましたが好印象でした。
そしてアナ・マーフィ、メイド役でしたが、なかな良かったですね。

物語は、はじめの作品は大ヒットしたディケンズでしたが、その後はだんだん落ちてきて、出版社も、そろそろきつくなってきている態度をしてきます。 彼は自分の手でのし上がった作家です。 幼い頃に父が逮捕され、彼は12歳の時一人でウォレン靴墨工場で働き始めます。 これが彼のトラウマになるとともに、ハングリー精神も宿したようです。 そして父に対する愛憎も。
父のジョン・ディケンズは、今は地方で母と一緒に暮しているんですが、実はいつも金に困っていて、売れた息子のサインとかを売りに出したり、ちょっと意地汚い生活をしています。
そんな中、後がなくなったディケンズは、自力で出版をしようとします。 発売はクリスマス、そのために書きまくって本に仕上げなくてはなりません。 その題材をもたらしたのはメイドのタラでした。
彼の描き方は、登場人物を宿し、彼らに目の前に演じさせるやり方、もちろん幻想でありある意味幽霊なんですが、他人が介在すると消えてしまいます。 彼にしか見えない、エキストラのような、演者のような。
しかし、世間はクリスマスに本など読まない、貧しさとの戦いの庶民は生きていくのに精一杯では? 彼は世の中で認められる、感動の本を出せるんでしょうか?
これもちょっと早いクリスマス映画です。

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第1作依頼ヒットが出ないディケンズ

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そんな時メイドのタラがある話を聞かせてくれる

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そして主人公のケチな実業家

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そして父と母がロンドンに

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登場人物たちが現れ、目の前で演じ始める

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