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伊藤潤二『コレクション』 第8話

2018年作品、田頭しのぶ監督、宮田亮演出、木村良平 細谷佳正 吉野裕行 近藤隆声の出演。

「ご先祖様」
突然記憶をなくしてしまった理佐(折笠富美子)は、牧田(細谷佳正)という男に送られて帰宅した。
よほどショックなことがあったのか、理佐は何も思い出すことができず、さらには巨大な毛虫の幻まで見るようになってしまう。
彼女の恋人であり、婚約もしていたらしい牧田はそんな理佐を気分転換の散歩に誘い、そのままふたりは牧田の家に行くことになるが……。

「サーカスが来た」
田舎の小さな町にサーカスがやってきた。 ヨシユキ(木村良平)は追いすがる妹・ヒロコを振り切ってサーカスに向かう。
テントに入るとサーカスが始まった。 団長(江原正士)によって呼び出された3人の玉乗りピエロ。その動きはなにかぎこちない。 3人のうち1人のピエロが玉からすべり落ち、頭を強く打って動かなくなった。 残った2人のピエロが動かなくなったピエロを引きずって退場していく。
続いて登場したのは美しいレリア嬢(名塚佳織)による綱渡り。 ヨシユキは少し前に公園で見た女の子がレリアだと気がついた。 サーカスが来たと噂になった頃から公園で見かけるようになった美しい女の子。 何をするでもなくボンヤリとしていたその子はサーカスの子なのではないか。 そう思っていたヨシユキの予感は的中したのだ。
観客たちはレリアの美しさに心を奪われている。 そのうちにレリアは綱を渡りきった・・・

さて、今作もまた伊藤潤二らしい作品です。
「ご先祖様」 は、謎めいた一族のお話ですね。 先祖代々というのはいかにも日本の家制度を守るという側面ですが、ただ家系を絶やさないと言うだけでなく、代々の先祖のある部分が残っている特殊な一族、もちろん不気味さは際立っています。
そしてサーカスですが、もう頃は狂気の集団というか、おぞましい、それも団長のお話ですね。 美しいレリア、彼女を巡ってサーカスの一番危険な事に挑戦させる。 これは生贄と、見世物の両立ということなんですね。
なかなか強烈な2作品でした。

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記憶を失った彼女を連れて家に行くと

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彼は恐ろしい姿に

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団長が笑う

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そこにはレリアが

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