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鬼龍院花子の生涯


京都の橋本遊郭に手紙を元に訪ねた松恵(夏目雅子)は、そこに人だかりがしているのを見る。 家の中では一人の女(高杉かほり)が死んでいた。 身元を知っているかと聞かれる松恵、彼女は頷き、「彼女は鬼龍院花子」 だと答えるのだった。
大正十年、松恵(仙道敦子)は土佐の大親分・鬼龍院政五郎(仲代達矢)の養女となった。 一緒に弟も来たのだが、弟はすぐに逃げ出してしまい、松恵は政五郎の身の回りの世話を命じられた。
鬼龍院家では主屋には正妻の歌(岩下志麻)が住み、向い家には妾の牡丹(中村晃子)と笑若(新藤恵美)が囲われており、その向い家に政五郎が出向く日を妾二人に伝えるのも幼い松恵の役割りだった。
ある日、政五郎は女や子分たちを連れ土佐名物の闘犬を見に行った。 そこで漁師の兼松(夏八木勲)と赤岡の顔役・末長(内田良平)の間で悶着がおき、政五郎の仲介でその場はおさまったが、末長は兼松の持ち犬を殺すという卑劣な手段に出た。怒った政五郎は赤岡に出むいたが、末長は姿を隠していた。 帰りぎわ、政五郎は末長の女房・秋尾(夏木マリ)の料亭からつる(佳奈晃子)という娘を掠奪した。
この確執に、大財閥の須田(丹波哲郎)が仲裁に入り一応の決着はついたが、以来、政五郎と末長は事あるごとに対立することになる。 これが機縁となってつるは政五郎の妾となり、鬼篭院の女たちと対立しながら翌年、女児を産むのだった。 花子と名付けられ、政五郎はその子を溺愛した。
勉強を続けていた松恵は、女学校に入学した。 昭和九年、土佐電鉄ストライキの嵐にみまわれ、筆頭株主である須田の命を受けた政五郎はスト潰しに出かけた。そこで政五郎はストを支援に来ていた高校教師の田辺恭介(山本圭)と知り合い意気投合、須田から絶縁されるハメに陥った。 だが政五郎は意気軒昂、田辺を十六歳になった花子の婿にし一家を継がせようとしたが、獄中に面接に行かされた小学校の先生となっていた松恵と田辺はお互いに愛し合うようになっていた。
やがて出所した田辺は政五郎に松恵との結婚を申し出、怒った政五郎は田辺の小指を斬り落とさせた。 そして数日後、政五郎に挑みかかられた松恵は死を決して抵抗、転勤を申し出、鬼龍院家を出るのだった・・・

宮尾登美子の長編小説、母がこれを楽しみにして映画館に行ったのを覚えています。
監督は五社英雄、記事にしているのは 「御用金」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9326150.html ですね。 意外に好きなタッチの監督です。
主演は夏目雅子、「時代屋の女房」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5689742.html をみていますし、彼女の作品は昔からよくみています。 見直して記事にしていきたいですね。
養父の政五郎に仲代達矢、「怪談」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15131754.html 「春との旅」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15067821.html 「天国と地獄」https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14937276.html 、まだありますが、今でも多くの作品に出続けています。日本映画界の重鎮ですね。
そして題名の花子に高杉かほり、彼女はこの作品意外に見たことはないです。

物語は、貧困で子だくさんの家から養女に出された松恵の目を通した、鬼龍院家のお話ですね。 正妻との間に子供が無かった政五郎は働き手も欲しかったことから、松恵とその弟を養子に貰い受けます。 しかしもしかしたら跡継ぎにしようと思った弟は脱走、結局残ったのは松恵一人になりました。
当時子役で、しっかりした演技をしていた仙道敦子、子供時代の松恵をしっかり演じていましたね。 この幼少期は結構重要で、あとから政五郎の妾になるつる、彼女がのちに花子を生むんですが、何かと生意気な女で彼女にも嫌がらせをして、はては実の子の親になって力を持って行きます。
豊臣の淀君の様な存在ですね。 そして松恵は、義妹の花子の面倒を見ることになっていき、家ではランクが下がっていきます。 しかし子分たちには、真面目な性格が好かれ、大事にはされていくんですが。
ハイライトは、義父に犯されそうになるシーンですね。 ここは重要なシーンで、後のタンカを切るシーンとともに、大作初主演の夏目雅子が、大きく女優として開眼した名シーンでもありました。
彼女の代表作でしたが、公開から3年後に亡くなってしまったのは、物凄く残念でしたね。 美しい女盛りで逝ってしまった伝説の女優、彼女の姿はしっかりと今作でずっと残ります。

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二人で養子に来た

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傲慢なつるとはたきあう松恵

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生まれてきた花子の面倒を見る

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成長した松恵は教師となる

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義父に襲われる松恵

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