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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書


1965年、ベトナムにおいて、戦争アナリストのダニエル・エルズバーグ(マシュー・リス)は戦争中の米軍に同行、実態調査を行っていた。 実際の進展はどうなのかを細かくメモをしていた。 帰りの機中、マクナマラ国務長官ブルース・グリーンウッド)は、彼に問いただし、ベトナム戦争は泥沼状態であることを確認、リンドン・ジョンソン大統領に悲観的な状態だと報告をする。
しかしがアメリカに帰り、出迎えられたマクナマラは、実際の戦況とは全く違う事を、マスコミに言うのだった。
そして数年後、エルズバーグは民間の軍事請負業者で働きながら、ある大胆な行動をとり始める。 それはトップシークレットの機密文書を、密かに持ち出し、コピーをし始めるのだっ た。
その文書はニューヨークタイムズに渡り、その内容とは、20年以上に秘密にしてきた軍と政府の活動、さらにベトナム戦争の実態を暴くものだった。
ワシントン・ポストのオーナーのキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、夫の急死を受け、父からこの会社を引き継いだのだった。 彼女は政治家とも関係が良く、特にマクナマラとは親しく付き合っていた。 会社は、ベン・ブラッドリー編集主幹(トム・ハンクス)が現場を仕切り、経営に関してはフリッツ・ビーフ会長(トレイシー・レッツ)が後ろ盾になって彼女を支えていた。
しかし今業績が伸びず、会社としては大きな岐路を迎えていた。 そしてそれを打開するために株式公開をして、資金を調達、安定な経営にするべく動いているのだった。
またベンにとっても、地方紙から脱却し、全国区に伸し上がる機会を狙っていた。 彼はそのために積極的な紙面を作りたい野望を持っていたが、なかなかそういう環境にはなれずジレンマを抱えていた。
そんな時、ニューヨークタイムズの調査捜査官・ニール・シーハン(ジャスティン・スウェイン)の動きがきな臭いことに気が付く。 何かのスクープを持っているとにらんだベンは、若い社員に極秘調査を命令するが、何かの動きはわかるが、肝心な内容までは掴むことはできなかった。
しかしワシントン・ポスト紙にも謎の女性がふらっと現れ、箱を置いて行く。 それは、機密文書の一つだった。 もしかしたら? そう思ったベンは内容を見ると、例の文書 “ペンタゴン・ペーパーズ” であることがわかる。 これで出し抜けると思ったベンだったが、一歩遅くニューヨークタイムズがすっぱ抜いてしまう。
しかし、編集アシスタントのバグディキアン(ボブ・オデンカーク)は、自分のつてをたどり、発信元ではないかという男・エルズバーグにたどり着くことに成功をするのだった。
だが、ニューヨークタイムズの記事に関して、政府が裁判所に働きかけ、差し止め命令が出されてしまう事態になっていく。
他紙の動きが止まった時、バグディキアンはとうとうエルズバーグから、文書の全貌を提供を受けることに成功するのだった。 そしてこれを掲載するかどうかの闘いが開始される…

スピルバーグ作品が相次いで日本公開されますが、こちらは社会派のごついお話です。
スティーヴン・スピルバーグは、すぐに新作が公開になります。 ガラッと趣の違う作品ですが。
主演はメリル・ストリープ、「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14601348.html が近作となります。
そしてトム・ハンクス、「ザ・サークル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15255094.html 「王様のためのホログラム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14738742.html と出演作がコンスタントにきますね。
そしてベン・ブラッドリーの妻役にサラ・ポールソン、「キャロル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13904507.html でアビー役をしていました。
バグディキアン役でボブ・オデンカーク、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11862365.html に出演していましたね。
フリッツ役でトレイシー・レッツ、「トッド・ソロンズの子犬物語」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14695072.html に出演しています。

物語は、ベトナム戦争の時代、ニクソン政権ですね。 ベトナム戦争はジョンソン大統領時代から続いており、国内に伝わっている報道はど うやら政府に都合のいい報道だったようですね。 大戦中の日本のような感じがしますし、しかし実情は細かくレポートされており、それが機密文書になっていたんですね。
どんどん戦地に送り込まれる兵士、おそらくPTSDを抱えて帰ってくる帰還兵も多かったでしょうし、命を落とす兵士も。
物語は社主であるキャサリンの会社を思う考えと、取締役の考え、そして現場責任者のブラッドリーの野望、さらにそこに加わってくる政府の実態を明かそうとするエルズバーグとそれをスクープに繋げるバグディキアンの奔走、そのすべてが交わったお話になっています。
また感じるのは、共和党政権で、一番やり方が露骨でえげつなかった時代かもしれませんね。 マクナマラは今作品中、ニク ソンの悪どさを、キャサリンに言うシーンがありますが、おそらく裏も表も、アメリカという巨大国家の強引な手法が当たり前、そんな時代だったんでしょうね。
まあどこが主導なのか? CIAか、FBIか? 何か大きな動きに反する者は容赦なく消し去っていく、ケネディ兄弟しかり、キング牧師しかり、そんなある意味暗黒の時代だったかもしれないところに、ベトナム戦争での強烈な逆風をきっかけに、権力者が落ちていく時代でもあったかもしれませんね。
今作の後に、先日公開された 「ザ・シークレットマン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15396770.html を見ると、大変良くわかると思います。 今作のラストがつながっているようでした。
骨太の社会派作品ですが、ラストは感動してしまう作品でした。

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キャサリンは社主として株式公開を目指していた

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ベンは会社を全国紙にしたかった

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大変な文書の全容を手に入れる

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しかしいち早くすっぱ抜いたNTが差し止められた

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苦悩するWP社

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