anttiorbの映画、映像の世界

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静かなふたり

2017年作品、エリーズ・ジラール監督、ロリータ・シャマ主演。

田舎からパリに引っ越してきた27歳のマヴィ(ロリータ・シャマ)は、不器用で、何かと気ぜわしい都会生活に馴染めずにいた。 一緒に住んでいるフェリシアヴィルジニー・ルドワイヤン)はいつも男と朝から晩までSEXをしている。 その声に悩まされているマヴィだった。
彼女は一人静かに喫茶店で本を読む毎日。 そんな中、カルチェ・ラタンにある小さな古書店が出した従業員募集の張り紙を喫茶店で見つける。 それは家賃の代わりに店番をしてくれればいいという条件、にわかに信じられない好条件だった。
早速、訪ねていった彼女は、謎めいた店主ジョルジュ(ジャン・ソレル)と出会う。 ジョル ジュはいきなり彼女が来ることを予期していたように、出かけてしまい店番を頼むのだった。 勝手がわからない彼女だったが、どうせ客なんか来ないと言い、出て行ってしまう。
確かにお客は来ないので、いたるところにあるダンボールにはいった本、出しっぱなしの本を本棚に陳列していくマヴィ。 ジョルジュははまったく仕事をする気がなく、マヴィは一生懸命店を整理していく。
祖父と孫ほど年が離れていたが、書物を通して心を通わせ孤独を共有するうちに、互いに静かながら熱く惹かれ合っていった。 しかしジョルジュには何か過去に秘密があるようだった・・・

監督はエリーズ・ジラール、今作が長編2作目になりますが、私は初鑑賞の監督です。
主演はロリータ・シャマ、 映画は日本公開作品では2本目です。 彼女はあのイザベル・ユペールの娘なんですね。 確かに似ていますし、なんとなく雰囲気のある女優さんだと思って見ていました。
物語は、マヴィとジョルジュの二人で展開していきます。 本屋の主人と働き手、大家と店子、しかしだんだん二人は惹かれあっていくんですが、二人が一緒に喫茶店に行くと 「孫と一緒か?」 と言われてしまいます。 そう彼女は彼の孫の世代なんですね。
しかし、謎めいたジョルジュ、そして優しい彼にどんどん惹かれていくマヴィ、でも彼はマヴィを愛しているんですが、ギリギリのところで踏みとどまります。 そして彼を訪ねて、警察がやってくるんですね。
いったいジョルジュの正体は? マヴィの決断は? 短い作品ですが、これもひとつの男と女の物語でした。

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何かここに馴染めず、居場所のない彼女は喫茶店で本を読む

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そして張り紙を見て働き始める本屋

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そして二人は惹かれあっていく

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しかしジョルジュには、何か隠された過去があった

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映画館で知り合った若い男性・ロマン

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そして彼女は・・・

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