anttiorbの映画、映像の世界

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二度めの夏、二度と会えない君

2017年作品、中西健二監督、村上虹郎主演。

文化祭の晩ドライブは大成功に終わった。 ボーカルの森山燐(吉田円佳)と、篠原智(村上虹郎)は興奮冷めやらず、燐はその足で、受けようとしていた大学を見にいこうと言い出す。 智にしっかり勉強して、一緒の大学に行こうとハッパを掛ける燐だった。 しかし彼女は急に倒れてしまう。
しばらくしてお見舞に智は彼女の病室を訪ねる。 しかしすっかりやつれ、体を動かせない燐、そして彼女は自分がもう先が長くないこと、でもこの3か月はやりたいことを思う存分やれたと言い、悔いはないと別れの挨拶のような言葉を彼に言うのだった。
その時智は、今までの彼女に対する思いを打ち明ける 「燐のことが好きだ!」 絞り出すように告白する智だったが、燐は怒ったような口調になり、「どうしてそんなことを言うの?!出てって!」 そう言われ智は病室を後にする。
そして燐は帰らぬ人になり、智は葬式にも出ることはなく、学校を休み始める。
そんな時、智の幼馴染みで、学級委員の菅野瑛子(加藤玲奈)がやってくる。 どうして葬式にも来ず、学校にも来ないのかと智を叱責する瑛子。 そして燐のご両親から預かってきたと、手紙を渡すのだった。
それを持って雨の中川原に行く智、そこで開いた手紙にはただ一言 “ごめんなさい”。 その瞬間智は滑って下まで転がってしまう。そのとき!
気が付くと智はひとりギターを持って川原にいた。 日差しは強く、覚えがあるシーンだった。 もしかして時間が戻ったのか? すぐ家に帰ると間違いない時間が戻っていた。
高校3年の夏、森山燐(吉田円佳)は青葉北高に転校してくる。 憧れのバンド・Animato animato(アニマート アニマート)を生んだこの学校でバンドを組み、文化祭で歌うことを願っていた。
しかし、学校ではバンド活動が禁止されていた。 それは覆面バンドとして話題になっていたバンドがいきなり消滅、そのため彼らの出身校にマスコミが押し寄せ大問題になったからだった。
燐がまず当たりをつけたのが、篠原智だった。 しかし智はこの先どうなるかを知っているんで、もうあの病室でしてしまった彼女を悲しくなる出来事を繰り返さないために、はじめからバンドに参加することを拒むのだった。 しかし、燐は諦めない。
とうとう行きつけの楽器店のオーナー・榎本優(菊池亜希子)の前で、二人が軽いセッションで歌う事になり、やはり二人のフィーリングがばっちりなことが改めてわかってしまう。 そして新しいギターが来るまでという条件のもと、バンド活動を始めてしまう智だった。 しかし同じ結末には絶対できない。 その意味で同じ行動をすることは気を付けて行動することを決める智だった。
そして、ドラムスに花京院姫子(金城菜奈)、ベースに石山六郎(山田祐貴)らを巻き込んで、夢に向かってがむしゃらに突き進んでいくのだった…

れなっち=加藤玲奈が出ているという事で、初日に鑑賞してきました。 なんと言った映画館のその回は、劇場での出演者の舞台挨拶の回でした https://ameblo.jp/atts1964/entry-12307842775.html 。  私はあまり舞台挨拶の回は行きたくない方なんですが、映画の日で空きがあるので鑑賞してきました。
監督は中西健二、監督デビュー作の 「青い鳥」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10103570.html を見ていますし、今作が監督4作目のようですね。 主人公の智役には村上虹郎、「ディストラクション・ベイビーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14160339.html では主人公の弟役を、「神さまの言うとおり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12398378.html にも出演していました。
そして燐役は吉田円佳、たんこぶちんという5人組のガールズバンドのボーカルで、歌、上手いです。 しっかり声が出るし、彼女の歌唱シーンはどれも聞かせどころです。
実際ミュージシャンは彼女だけで、マネージャー役のれなっち以外はこのために楽器をしっかり練習したそうですね。 虹郎君は多少経験ありだそうですが。
さて物語は、タイムスリップもの。 でもとくに特殊な映像は無く、もう一度夏をやり直していく展開になって行きます。 そしてただ一人未来を知っている智も、誰に言う事も無く、ただ自分だけの心に秘めた思いを持って、もう一度燐のいる夏を過ごしていくんですね。
これは結構きついことですよね。 だって死ぬ運命にあるいちばん近い存在ともう一回悲しみを味わうってことですから。 しかし死ぬ直前に彼女を悲しませてしまった悔いから、智は猛烈に頑張ります。 この作品はこれが肝になっています。
れなっちが歌うかどうか注目していましたが(^^) それは見てのお楽しみですね。「トリガール」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15116527.html とはまた違ったコンセプトの青春作品でした。

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大成功で終わった文化祭ライブ

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しかし時間が戻り出会いの所、時へ

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そして二人から始まり

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彼女がドラムに

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彼がベースに

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4人揃った

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しかしライブ禁止は変わっていないと彼女に指摘される

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