日本統治時代、大韓帝国の初代皇帝・高宗(ペク・ユンシク)の娘である徳恵翁主が生まれたのは日韓併合から2年後の1912年であった。 彼女(シン・リナ)は王族という事で、高宗から大変可愛がられていた。 しかし日本のやり方になかなか従わない高宗を、李王朝の長官のハン・テクス(ユン・ジェムン)は苦々しく思っていた。 そしてある晩、高宗は突如亡くなってしまう。 毒を盛られたのではとまことしやかに話されていたが。
新しい皇帝には異母兄の純宗(アン・サンウ)が就き、そして彼女(キム・ソヒョン)の日本行きが決定されてしまう。 徳恵の母・ポンニョンダン(パク・チュミ)は女官の出身なので、絶えず徳恵を “翁主” といい敬っていた。 しかし徳恵は最後の晩くらいは、娘の私を “トッケ=徳恵” と呼んでほしいとせがむ。 しかし母は優しく頭をなでるだけだった。
彼女につき従うのは、幼いころから身の回りの世話をしているポクスン(ラ・ミン)だった。 気の強い彼女は徳恵のためなら体を張ってでも守る気概の持ち主だった。
祖国に帰れる日を待ちわびながら大人になった徳恵(ソン・イェジン)の前に、かつての幼なじみ・ジャンハン(パク・ヘイル)が現れる。 ジャンハンは大日本帝国軍に従事する一方、朝鮮独立運動にも尽力しており、徳恵と、彼女の兄である皇太子を上海へ亡命させようと計画していたのだった。
激動の歴史のなか、祖国への帰郷を夢見る徳恵と祖国復活の野望に命をかけるジャンハンは、想像を絶する過酷な運命に巻き込まれていく…
ゴジョン=高宗が初代皇帝であり、その子・純宗で日本に併合され、大韓帝国は短い役割を終えました。 今の “大韓民国” とちょっと紛らわしいので、旧韓国と併記されることもあるようですね。 物語はその高宗の娘の波乱の人生のお話でした。
そしてジャンハン役のパク・ヘイル、「殺人の追憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14798503.html でパク・ヒョンギュ役 「人類滅亡計画書」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13706610.html では声で出演、そして「提報者 ~ES細胞捏造事件~」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14644115.html は堂々の主演でした。
ただ時代の翻弄されたお話なのかなと思いましたが、なかなかどうしてサスペンスアクションも入った秀作でしたね。 もちろん史実をベースにしたフィクションでしたが、なかなか手に汗握る展開と、なんと言ってもユン・ジェムン演じるハン・テスクが憎たらしいのなんのって(^^) あるシーンの最後にこの男が登場するシーンでは、周りから 「あーあ」 というため息と、つぶやきが出るほどでした。
徳恵翁主は本当に時代に波に翻弄されたことは事実ですし、大戦後徳恵翁主は帰れると思っていたんですね。 夫である宗武志との間の娘・正恵をつれ出国しようとした時、なぜか彼女は韓国に返してはならない人物リストに入っていました。 旧王族に対しては新しい国に入れない李承晩が行ったのでしょうか?
これはあまりよく知らなかった朝鮮の近代史でもありますね。 これは見てよかった秀作でしたし、混んでいました。

高宗に可愛がられる幼い徳恵




帰国に
