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レヴェナント:蘇えりし者


1823年、西部開拓時代のアメリカ北西部、極寒の荒野の中、狩猟をして毛皮を採取するハンターチーム。 しかし、いきなり彼らはネイティブアメリカンの一団に襲われ多大な犠牲にあってしまう。
命からがら船で川を下り、なんとか乗せてきた毛皮は、川岸に隠し、まずは設営地に帰還することにするが、ジョン・フィッツジェラルドトム・ハーディ)は、なんとか毛皮を持って帰らないと金にならないと、一人抵抗していた。
チームのひとり、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はネイティブアメリカンの妻との間にできた息子、ホーク(フォレスト・グッドラック)とともに、ガイドとして同行していた。 船を捨て山越えルートを選んだチームは森で野営する。
グラスは、また敵の奇襲に備えて森の中を見回っていたが、そこに小熊が通りかかる。 しかしその背後にぴったりと親熊がいたのを発見するのが一瞬遅れたグラスは、襲われてしまう。 瀕死の重傷を負いながらなんとか親熊を仕留めたグラスだったが、もう立ち上がることさえできないほどだった。
チームがなんとか見つけてくれ、隊長のアンドリュー・ヘンリー(ドーナル・グリーソン) の指揮のもと、グラスを何とか運んで行こうという事になるが、雪の降る中、山を彼は運ぶのは困難を極める。
途中、ジョンは、もう彼は助からないので、しっかり看取るメンバーを残し、二手に分かれる提案をすると、アンドリューも仕方なくそれに同意し、息子のホークとジム・ブリッジャー(ウィル・ポールター) そして報酬を増額されたことで、ジョンも付き添うのだった。
しかしいつ襲われるかと思っていたジョンは、口を効けない彼に殺してもいいと勝手に承諾を得たことにして、口に布を当てたその時、ホークがジョンに襲いかかる。 しかし返り討ちに会い彼は刺し殺されてしまう。
巧みにジムを言いくるめ、グラスを置き去りにした二人、しかしグラスは息子を殺されたのをしっかりと見ていて、復讐心に燃え何とか生き延びるのだった。
そして彼の復讐劇が始まるのだったが…

悲願のオスカーに輝いたディカプリオの渾身作、これは事実なんですね。 主人公ヒュー・グラスの体験を基にした作品だという事です。
監督は昨年のオスカー作品賞に輝いた 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12920886.html のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、今作はもっとわかりやすいのですが。
過酷な冬山の話なので、みんな髭面でなかなか判別し辛いのがたまにキズですが、まあそんなことはそうでも良いほどの過酷さでしたね。
物語は、瀕死の重傷のグラスが、必死という表現を通り越した中でのサバイバルが物凄いですね。 傷の応急処置、飢えのしのぎ、極寒の対処、魚を生で食べ、生肉を戻しながら貪る、とにかく生き抜いてやるという執念の塊が、絶体絶命のところを乗り切っていくところがとにかく凄い。
もちろんスタントも使っていますが、ディカプリオの執念が画像に現れている作品ですね。
とにかく、父親の最期の執念が存分に描かれている、力作でした。

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現地の女性との間にできたホーク

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そして、ガイドとしてチームに合流していたが

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そしてグラスの事を警戒しているジョン・フィッツジェラルド

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クマに襲われ、重傷を負ったが

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息子を殺され、復讐のために生き延びる

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