子供は欲しいが彼氏のいないマギー(グレタ・ガーウィ)は、NYの大学で働いている。ある日、彼女はついに決心をして、大学時代の友達で、今はピクルスの製造会社を立ち上げようとしているガイ（トラヴィス・フィメル）に、精子提供を頼んでいた。
そんなある日、妻子持ちの文化人類学者・ジョン(イーサン・ホーク)と大学内で出会うのだった。 名前が似ている彼女のところに給料が二重で振り込まれたからだった。 逆にジョンのところには振り込みが無く、大学で調査するとのことで、それがきっかけで二人は会話をするようになっていく。
フェリシアによると、ジョンは女性にやたらモテるが、彼にはジョーゼット(ジュリアン・ムーア）というバリバリのキャリアウーマンの妻がいるのだった。 彼女はコロンビア大学で終身教授の資格を持ち、そのため彼はなかなか専任教授の仕事を他の大学で受けれない環境にあり、家事全般を任されており、ＮＹの大学も非常勤なのだった。
またジョンの夢は作家であり、ずっと執筆活動をしており、忙しい家事と、講師の仕事の合間に書いているとマギーに訴えるのだった。 “鬼嫁” に虐げられているというジョンの境遇にだんだんとマギーは同情をし、それがだんだんと恋愛感情に傾いて行く。
そしてマギーがガイの精子をもらい受精をしようとした時に、ジョンが訪ねてきて、とうとう二人は結ばれてしまうのだった。 家庭を顧みない妻に疲れ果てたジョンは離婚を決意、自分の小説を好きだと言ってくれるマギーと再婚する。
数年後。 娘も授かり幸せに見えた二人だったが、仕事も辞め小説家の夢を追い続けるジョンとの結婚生活にマギーは不安を感じていたのだった・・・
結婚はしたくないが、子供は欲しい。 なかなか日本では許されない環境にありますが、フランスではこういう事が当たり前に認可されていると聞いたことがあります。
作品の中のマギーはそんな女性で、付き合っても2か月も続かない女性、トニーは比較的長く続いた方で、そのため今も同僚の夫であり友人関係が続いているようです。
マギーはジョンを離婚させて、ジョンとジョーゼットの間の二人の子供の面倒も、結構見ているんですね。 ジョンとの間の娘とも仲が良く、かいがいしく3人の面倒を見ながら、大学の仕事をこなす彼女は、なかなかのお母さんになってしまっていますが、代わりにジョンがただ自分の夢の小説家になりたいという執筆活動をだらだらやっているだけ。 一向に本の出版までこぎつけられていません。
自分の人生の選択に、どうやら間違ったことに彼女は気が付くんですね。 そしてそんな時、前妻のジョーゼットに初めて彼女は会ってしまうんですね。 鬼嫁だと思っていたジョーゼットは、実は聡明な女性で、すっかり誤解をしていた自分に気が着いた彼女の取った行動は？
監督はレベッカ・ミラー、過去2作ほど監督作品はありますが初鑑賞の監督作品です。 主演のマギーはグレタ・ガーウィ、先日観た 「トッド・ソロンズの子犬物語」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14695072.html で看護師ドーン役、そして主演作は 「フランシス・ハ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12891745.html ですね。
彼女はなかなかいい女優さんにこれからどんどんなりそうで、女優だけでなく作り手側の才能もありそうな気がします。
しかしジュリアン・ムーアは久しぶりに闘病系の作品以外で姿を見た気がします。
結婚は希望しないが子供が欲しいマギー
