anttiorbの映画、映像の世界

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バルフィ! 人生に唄えば

2011年作品、アヌラーグ・バス監督、ランビール・カプール主演。

生まれつき、耳が聞こえず、話せないバルフィ(ランビール・カプール)は、眼差しと身振り手振りで豊かな感情を完璧に伝え、街中の人気者になっていた。
シュルティ(イリヤーナー・デクルーズ)との出会いは、彼女が家族でここに来た時だった。 父が彼が自転車に乗っているときに呼び止め道を聞いた時、彼は指先を使い道を示すのだが、意味不明な彼の態度に呆れる父だった。 しかし後部座席から彼を見つめていたシュルティは不思議な雰囲気を持った彼に何かを感じたのだった。
バルフィの本名は、マルフィというのだった。 彼はのんびりと母のおなかから出てきたのだが、母は彼を生むと すぐに亡くなってしまった。 そして父親が彼を育てたのだが、生まれた時から音が聞こえず、口がきけないのだった。
再び彼がシュルティにあったのは、彼女が友達と二人で電車に乗っていた時だった。電車に掴まり、自転車をこいでいた時、美しい彼女に一目ぼれしたのだが、彼女は彼を画を覚えていた。 そしてしつこく追いかけ彼女につきまとうようになるが、彼女もまんざら彼を嫌いではなかった。
でもシュルティはもう婚約者がいて、今は離れて暮らしているのだった。 しかし、どんどん彼女はバルフィに心を動かされていく。
そしてバルフィはもう一人、気になっている女性がいるのだった。
そのもう1人はバルフィの幼馴染で、家族からの愛情を受けずに育ち、心を閉ざしていたジルミル(プリヤンカー・チョープラー)だった。 自閉症で、上手く感情を表現できないジルミルは、優しい祖母と、お手伝いのばあやが心のよりどころで、さらにバルフィは彼女にいつも笑顔をくれるのだった。
しかし時が来てシュルティは予定通り婚約者と結婚してしまうのだった。
そして数年が過ぎ、ある日シュルティのところにバルフィの事で連絡が入るのだった…

インド映画はここまでレベルが高くなっているんですね。 最近華やかさだけの作品はとんと見れなくなってしまっている気がしますが、逆にアクションでも、SFでも、恋愛作品でも、見ごたえ十分になってきてますね。
この作品は、主人公のバルフィが口を効けないんですね。 生まれた時から音がほとんど聞こえなく、母さえも失った彼は、それでも明るく却って町の人気者なっていくんですよね。 ただ彼を片親で育てていく父親は、おそらく彼には困った面をあまり見せないでうまく育てたんでしょうね。
そして父の働く環境もまたこの物語の流れと密接なんですね。
作品はダブルヒロインになっています。 美しく、教養があり、家柄も良いシュルティと、自閉症で、そのため上手く口がきけない引きこもりのジルミル、この二人を共に愛するバルフィの行動が面白く、そしてちょっと切ないんですね。
シュルティ役はイリヤーナー・デクルーズ、日本公開作品ではあまり出演はないですが、しっかりしたオリエンタル美人でしたね。 今後の公開作品では、見る機会はありそうですし、今回なかったダンスシーンも期待します。
そしてジルミル役のプリヤンカー・チョープラーは20世紀最後のミス・ワールドなんですね。 今回は熱演でしたし、あまりこの役に違和感がなかったし、ジルミルの可愛さが前面に出ていました。 観ながらこの女優さんはちゃんとした役をやらせても凄いんだろうなあ、と感じさせられましたね。
何作か見れそうな作品があるようなので、彼女の作品も見てみたいですね。
物語は悲しい結末になりそうな感じで進行していきますが、いい意味で裏切られます。 心温まる良い作品でした。

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生まれつき耳が聞こえないバルフィ

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そしてシュルティと出会う

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幼なじみのジルミル

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さらわれたジルミルと何故か一緒に

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そして結婚したシュルティのもとに

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