anttiorbの映画、映像の世界

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あかり

2011年作品、谷本佳織監督、七海薫子主演。

結婚式の準備のため帰省した環(七瀬薫子)は、結婚式のスライドで使う写真を選んでいた。 母の時恵(まつむら眞弓)から冷やかされながら、それでも幸せいっぱいだった。
そこにあかり(古谷ちさ)と、父の比呂志(東康平)がひまわり園から帰ってきた。
あかりは久しぶりに姉を見て、いつも以上に燥いでいた。 そしてすぐに約束の買い物に出かけようとせかすのだった。
バスに乗り、窓際の席が空いていることに、大きな声で手前のおじさんに聞こえるように指摘するあかり。 彼女は知的障害を持っており、そういう気遣い、躊躇はないのだった。
2人で、買いに来たのは、結婚式であかりが身に着けるアクセサリー。 髪につけるのを買い、嬉しそうにはしゃぐ妹の姿に頬を緩める環。 だが、あかりは立ち止まり、ウエディング衣装の店で見とれてしまう。
「いつか私も着れるかな? 大人になったら着れるよね。 じゃあ今から買っておこう。 ねえ買ってよ。」どう答えていいかわからなくなった環は、困ると同時に不機嫌になった。 すたすた歩いて行ってしまい、ふと気がつくとあかりの姿がない。 あかりはどこに消えてしまったのか?…

この作品も、映像産業振興機構(VIPO)出展作品です。
監督の谷本佳織さんは東映東京撮影所所属ということですが、これは良い作品でしたね。 あかり役の古谷ちささんは空晴劇団に所属ということらしいですが、難しい障害者の役を明るく演じていましたね。
バスで移動の時に、ラブホテルをお城と言って喜んでいるところが後半に繋がり、そこでのシーンはちょっとほろっとさせられました。
もう一つもしかしたらもうあまり機会がないかもしれない、親子4人でのすき焼きをつまむところなんかも、なかなかいいシーンでしたね。
アルバムを見ながらのところは、回想シーンが無くても、今までの二人の生い立ちや、苦労、逆に楽しかったことなどが推測され、心がジーンとくる短編に仕上がっていたと思います。

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バスに乗ってお買いもの

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お城の中でシャボン玉ができたあかり

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