江戸時代末期、「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人が襲来した。 まもなく地球人と天人との間に十数年にも及ぶ攘夷戦争が勃発。 数多くの侍・攘夷志士が天人との戦争に参加した。
しかし天人の絶大な力を見て弱腰になっていた幕府は、天人の侵略をあっさりと受け入れ開国してしまう。 そして幕府は天人による傀儡政権となり、天人達が我が物顔で江戸の街を闊歩するようになった。
一方で国・主君のために天人と戦った攘夷志士達は弾圧の対象となり、他の侍達もその多くが廃刀令によって刀を失い、力を奪われていった。
街には高層ビルが立ち並び、空には無数の宇宙船が飛び交う世の中になった。 志村新八(菅田将暉) は、今まで侍として生きていたが、今は喫茶店で働いていた。 しかし満足にレジも打てない。 店長からは馬鹿にされ、宇宙人のお客からは苛められていたが、そんな時に一人の銀髪の男が、不良宇宙人客を吹っ飛ばしてくれる。侍魂を堅持する少々変わった男・坂田銀時(小栗旬)は、攘夷戦争の時恐れられた剣士だった。
今は、万事屋を営んでおり、新八はそこで働くことになり、実は宇宙人の神楽(橋本環奈)に出会い、3人で店をやっていた。
ある日、神楽がカブトムシを取りに行きたいと言いはじめる。 銀時も新八も相手にしないが、大きな物や変わった物には高値が付くことを知った銀時は、いきなり活動開始するが、ちょうどその時将軍のカブトムシが逃げたことで、真選組もそのカブトムシを見つけに森に駆り出されていた。
その依頼とは刀鍛冶の村田鉄矢(安田顕)からの物で、彼は妹の鉄子(早見あかり)との二人暮らし、彼の打った不思議な刀が盗まれ探してほしいという事だった。 そしてその刀は異様な力の宿った “妖刀” だというのだった…
漫画も、アニメも読んだことも見た事もないので、世界観もまったくわからなかったです。
監督は福田雄一、まあ彼の作品なんでそういった意味では、掴みやすい。 正直けっこうコケる時が多い監督作品ですが、「薔薇色のブー子」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11688515.html は大コケ(^^)、「女子ーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13273207.html はなかなか面白い。 当たり外れはありますが、結構見ている、世界観の好きな監督です。
いつも思うんですが、こう徹底的におバカをコテコテにやる映画って、なかなか日本では難しいんですよね。 どこかでマジなシーンを入れなくてはならない感じがして、その点洋画はそういった気の使い方がない映画が結構ありますから、徹底していますよね。
さて今作は、全く元を知らなくても、映画や他のアニメ、漫画を多少知っているとより、笑える作品に仕上がっています。 物語は2本のオリジナルをつないだ感じのようですが、そんな事を知らない私は、主人公の小栗旬演じる銀時のセリフがなかなかシュールで面白かったですね。
「原作ファンには酷評される」 ってしっかり冒頭で言っているところが何とも潔いところでした(^^)