anttiorbの映画、映像の世界

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すべて彼女のために

2008年作品、フレッド・カヴァイエ監督、ヴァンサン・ランドン主演。
 
悲鳴とともに車を急発進する男、しかしだんだんうめき声に変わり、やがてそれもなくなった。 時は3年前にさかのぼる・・
激しく愛し合う二人、国語教師のジュリアン(ヴァンサン・ランドン)と出版社に勤める妻のリザ(ダイアン・クルーガー)は、一人息子・オスカル(ランスロ・ロッシュ)をベビーシッターに預け、今帰ってきたところだった。 
3人は幸せに暮らしていた、そんなある日いきなり警察官が数人入ってきた。 ジュリアンは羽交い絞めにされ、リザが逮捕された。 泣き叫ぶまだ幼いオスカル。 リザの容疑は殺人だった。 ジュリアンはオスカルと二人になってしまった。
今日はリザに面会の日だ。 厳しいチェックを受け、やっと会える3人。 その部屋には一応子供用の玩具も置いてある。 
リザが入ってきた。 ジュリアンとキスをしたが、オスカルはママにキスをするのを嫌がった。 愛する妻を何とか救いたい。 苦悩するジュリアン。 でもオスカルの面倒は自分が見なければならない。 オスカルはだんだんママの顔に馴染めなくなってきている。
預けに行く祖父母にどんどん懐いていく。 いよいよ妻の判決の日が迫ってきた。 不利な証拠が多すぎる、凶器に残っていた指紋、ビルの管理人の証言、肌に付着していた被害者の血を洗おうとした行動、そして動機、しかしジュリアンは納得できない。  妻は一貫して無実を訴えているのだった。
動機とは妻と殺された上司の女が、口論していたということだけだった。 ジュリアンは、そんなことで人生20年棒に振るなんて考えられないと言う。 リザは絶望感に打ちひしがれる。 
リザは無実だった。 そう真犯人とすれ違っていたのだった。 しかしまったくリザの発言は採用されなかったのだ。 ジュリアンは悩んだ挙句、ある決断をする。 リザを奪い3人で暮らすため逃げるのだ…
 
フランスのサスペンス作品ですね。 いきなり妻が殺人犯にされ、幼い息子と二人きりになるやるせなさを、ジュリアン役のヴァンサン・ランドンが演じていますが、そこはぴったりですね。 
またこの後、彼はじっくり時間とお金をかけ、リザの脱獄計画を立てていきます。 でも一介の国語教師のジュリアンにそんなノウハウなどありません。 文字通り一から積み上げていくのです。 
もちろん危ない橋を渡るのですから、良くない連中と付き合わなくてはなりませんが、痛い目にも遭います。 しかし妻の自由を勝ち取るため、彼は裁判でない方を選択するのです。 
彼はインターネットで、パスケという男を知ります。 ”脱獄人生”という本の著者です。 これがすべての始まりとなっていくのです。 
果たして彼は妻を奪還できるのか、いざ行動までは多少地味な展開ですが、それは最後の逃亡劇につながっていくことを考えると、ちょっと我慢してでもじっくり見るべきですね。 一般人でも逃げられそうな作品でした。


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幸せいっぱいの3人家族だった


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いきなり入ってきた警察官たち


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そしていきなり逮捕される妻・リザ


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面会に行く、妻と会えるかぎられた時間


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そしてジュリアンは闇の世界と接触していく・・・


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