anttiorbの映画、映像の世界

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シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ

2012年作品、ダニエル・コーエン監督、ジャン・レノ、ミカエル・ユーン出演。

ジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)はシェフを目指して修行中、しかし彼にはただひとつ大きな欠点があった。 彼はこだわりとはもはや言えないほどの、徹底した考えの持ち主だったが、そこにはもはやオーナーもお客も存在していなかった。 行くところ必ずクビになってしまうほどだった。
フィアンセのベアトリス(ラファエル・アゴゲ)は身重だった。 そしてなにより彼の就職を願っていた。 もはやなんの仕事でもして欲しいという彼女の願いを受け、長期契約の壁の塗替えの仕事をもらった。 彼女のためにと思い真摯に仕事をし始めるのだが、そこは老人ホームで、たまたま調理場が見えた。 見ると黙っていられないボノはちょっかいを出し始める、 そして彼の料理が並べられると、老人たちは一斉にブーイングだった。 しかし・・
一方“カルゴ・ラガルド”はパリ有数の超高級三ツ星フレンチレストランだったが、20年間三ツ星を守り抜いてきたベテラン・シェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)は、若き2代目オーナーのスタニスラス・マテール(ジュリアン・ボワッスリエ)と反りが合わなかった。 そしてマテールも早くアレクサンドルを首にして、自分の考えの店に模様替えをしたがっていた。
しかし簡単に首は切れない契約だ。 そしてただ一つ首を切れる条件は、三ツ星からランクダウンすることだった。 
ひょんなことから出会う二人、ボノはアレキサンドルの信奉者だったので、過去のレシピをすべて覚えていて、さらにボノは天才的な舌を持っていた。 アレキサンドルをボノを臨時採用し、この危機を乗り越えようとするのだが・・・

ジャン・レノと今回コンビを組むミカエル・ユーンは、私は初めて主役級で見ました。かたくなな男、ちょっと偉そうな彼はなかなか世間と迎合することができません。 しかし、彼女のことは誰よりも愛している彼は、出会ったアレクサンドルと自分の壁を打ち破るべく、必死になるところは、ただのコメディという枠を超え、ちょっとした成長譚になっています。
老人ホームの調理場の3人がまたいい味を出していますね。 太った黒人、アジア系、初老の気難しそうな男、いいコントラストなんですが、結局ホームの老人たちは、ボノの料理の虜になっていくんですね。 けっしてボノの腕は決して悪くないんです。
でも彼には何かが足りなかった。 それを掴むところはちょっと泣き笑いで感動しましたね。 ジャン・レノも殺伐とした役から解放され、いいテンポで笑いを振りまいてくれました。
ラストの掛け合いも良かったですね。 何かフランス漫才を見ているエンディングでした。 ざっくり85分の物語、スッキリ見れるいい作品でした。(G)

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ボノは腕はいいが、ちょっと困った性格だった

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こだわるボノ

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ある時ふたりは出会う

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突き進むボノ

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そして二人は

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