ヘリコプターでさっそうとビルの屋上に降り立ったダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)。 迎えに出たのはサンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル“グラス・タワー”のオーナー・ジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)。ダグはこのビルの落成パーティーのために勤務先から帰ってきたのだったが、この式典後に独立する旨を正式に社長に言いに来たのでもあった。
留まってくれないかと穏やかに引き止めるジムだが、ダグの決心は固かった。
すぐさまダグのオフィスに入るとそこに待っていたのは恋人のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)。 ダグは彼女に自分についてきてほしいと言うが、彼女は迷っていた。 彼女も仕事でいいポジションを貰えそうだったのだった。
ダグは着くなり、あっと言う間に質問攻めにあった。 それは彼が不在だった間に色々、聞きたいことがあった部下たちだったが、その中で彼は工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と点検をする中、気になる点があった。
配電盤から火が噴いたのだった。 不審に思った彼は、自分の設計通りに工事はされたのか確かめるため、ジムの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)を訪ねるのだった。
答えをはっきりとは言わないが、設計通りの部材を使っていないことは明らかだった。 そしてことはもう81階で起きていたのである。 物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めていたのだった。 大きな災害の扉が開き始めていた…
ワーナーブラザースと20世紀フォックスが協力してできた作品なので、キャストが超豪華です。 これも長い作品なので、もう地上波で放送することは無いでしょうが、やはり劇場で見る迫力は物凄いですね。 よく40年前にこんな映像を撮り切りましたね。
いったい誰がこの大災害の犯人なのか? 設計者の義務はちゃんとなされたのか? コスト重視で安全に対する配慮は? オーナーの見栄? もちろん根幹の部品を安く変えたロジャーの罪は大きいのですが、彼が義理の父のジムに食って掛かるシーンにはちょっと同情さえもしたくなりますね。
最後にジムにダグが、安全を重視するならもっと低くして設計通りの部品を使ってほしかった。 どうしても最高のビルにしたかったジム、ここで名士を招いて自分を誇示したかったジム、決して聞く耳ない男ではないのですが、ちょっとした目先の欲が大惨事を生んでしまう、現実の大事故でもえてしてあることですね。
この後不死身の消防隊長・オハラハン役でスティーブ・マックイーンの真摯な行動にはただただ頭が下がりますね。 不屈の心を持ったプロでしたね。
全世界の消防隊員に対してのコメントプロットもありましたが、彼ら消防隊員の仕事に対して改めて敬意を払いたくなる物語でした。(10時)
詐欺師のハーリーとミューラー、パーティーにて
異常事態発生
135階に取り残された人々
脱出を試みる
オハラハン登場!
燃え盛る高層ビル