三部作になっているホラー作品。といっても心霊という感じではない。「CHI-MANAKO 」「NU-MERI 」「GUN-KYU 」の三部作で各主役が田畑智子、木下あゆ美、小松千春となっており、各作品の中で微妙に3人が重複して出演している。他の作品ではチョイ役を演じているという感じ。題名がヒントとなっているが、三作品の対象は直接は人間ではない。ただその背景に人間の欲、名誉、歴史的背景が複雑に絡まっている。田畑智子が高飛車な売れっ子ホステス役なんだけど、ちょっとこういう役は合わないなあと思ったが、ラストはその報いが来る。三作品の主役で一番かわいそうなラストとなってしまう。「GUN-KYU 」に佐藤允が出ているが、昔「夜明けの刑事」という坂上二郎主演のTBSの刑事ドラマがあったが、課長役をやっていた強面の俳優だった。すっかり枯れた老人役で出ていてちょっと懐かしかった。一言で言うと動物ホラーだが、」「NU-MERI 」の魚の特撮だけは頂けないと思う。(特撮というレベルでもない)手作り感がいいと強引に言えないこともないが、その後のメイキングを見るとがっかり感が強い。ストーリーという面では三作品とも面白いし、同じ時間軸で、同じ世界中の異なったストーリーというシチュエーションも凝った作りとなっているので、見応えはある。ただもう一つ何かインパクトがあると、より充実するのだがと思えるところがちょっと惜しい作品となっている。