終末の世界を描いた映画。 イーライ(ワシントン)が一冊の本を持ち西へと向かう話。 文章で書くと?となるが、イーライはとにかく神がかった強さを持っている。
脇目もふらず西へ向かうが、荒廃した世界はやはり生き残るのは荒くれ者。 降りかかって来る火の粉は払わなければならない。
そこに現れる、カーネギー(ゲイリー・オールドマン)はイーライの持っている本を手に入れたい。 またイーライとともに歩みたい女性、ソラ―ラ(ミラ・キュニス)が出てきて物語が展開していく。
彼はなぜ西へ向かうのか? 西には何があるのか? 途中この世界でしぶとく生き残っている老夫婦が出てくるのだが、結構喰えないジジババで、もっとここを膨らませたらと思うところだが、ここはさらっと次の展開となる。
ラストに出てくる場所は、この世界の中で唯一秩序のあるところに描かれていて、それが以前の世界での役割との対照的なコントラストになっており、ここからこの世界が再生されていくのかという、この荒廃の中で生きていく人々への宿題のような感じが受け取れる。
デンゼル・ワシントンはサングラスをかけているとそれなりの凄味が出るが、取るとやはり優しい顔なので、それをうまく使い分けて描こうとしている感がある。 ネタばれをしないで書くのがもどかしいが、昨年公開の映画なので、まだ新しいのでお時間があれば視聴してみてもよい作品では?