エド(山田涼介)はある男(石丸謙二郎)を追っていた。 男が次々と繰出す錬金術は、いとも簡単に攻撃をしてくる。 男の指には赤い石があった。 エドは何とかかわしながら、男を追いつめていく。 さらに男は、怪物まで作り出して責めてくるが、そこでアル(水石亜飛夢)も加わり、応戦する。 男は追いつめられたときに、とうとう本性をむき出してくる。
男は、ここリオールのコーネロ教主。 この村での人望厚い男だったが、実際はそんな男ではなかった。 彼の指の赤い石は、もしかしたら “賢者の石” なのかもしれない。
幼くして錬金術の天才的な才能を見せるエドは弟アルと共に、亡き母を生き返らせようと、“人体錬成” の理論にたどり着く。 しかし錬成は失敗し、代価としてエドは左脚を、アルは身体全部を “持っていかれて” しまう。 瀕死のエドはとっさに自身の右腕と引き替えにアルの魂を錬成し、近くにあった鎧に定着させる。
時が経ち、右腕と左脚に鋼鉄の義肢を装着した身で国家錬金術師となったエドは、鎧の姿の弟アルを連れて、失った身体を取り戻す手がかりを探す旅を続ける。 そんなエドを、人は “鋼の錬金術師” と呼ぶのだったが、そのたびの目的のひとつは賢者の石を手に入れることだった。
コーネロと一緒に拘束されるエド、しかしそこにいたのは仲のよかった先輩のマース・ヒューズ中佐(佐藤隆太)だった。 彼はある任務のためにリオールに派遣されてきたようだった。 そしてここの司令官:ハクロ将軍(小日向文世)はエドに何かと便宜を図ってくれるのだった。
彼女は、二人の幼馴染であり、エドの義手を作ってくれた技術者だった。 そして3人はその人物のところに向かうのだが、ある邪悪な存在がリオールにはびこりつつあるのだった・・・
面白い世界観でした。
監督は曽利文彦、元々テレビマンだったそうですが、監督作品は初めて見ます。
主演は山田涼介、近作は 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15160919.html 「暗殺教室」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%B0%C5%BB%A6%B6%B5%BC%BC ですが、ジャニーズの中では結構演技が出来るほうだという印象を持っています。
物語は、近未来らしく世界観は錬金術ができる世界ですね。 コミックス原作は基本最近はとんと読んでいないし、アニメも追っかけないので、なかなか前知識がない中、却って真っ白な感じで見れました。
幼いころに母を亡くした兄弟が、禁断の錬金術を使って母を世もが選らせようとしたところ、逆に弟は体を、兄は手足を奪われてしまってからのお話。
兄のエドは、弟の体を取り戻すことが生きる目的となりました。 そのために、彼は地位を投げ捨て弟とともに旅に出ているようですね。
そもそも錬金術という事に私は惹かれるんですが、物質を自在に変えることのできる “術” という側面と、いやそうとは言えずこれは科学だ、そういうセリフがあるんですね。 “無から有が生まれる” のではなく、しっかりと質量保存の法則があるというところが面白いのと、矛盾もありますね。
しかしいったん失くしてしまった体を取り戻すのは錬金術では不可能では? これこそ無から有を生じるのでは? という矛盾に、実はそういう事ではない、体を取り戻すことはそういった次元の話ではないらしいことが話が進んでいくと分かります。
私は、世界観や、配役、そしてしっかりと悪役が際立っていて面白かった。
松雪泰子の美しさが悪役に映えていました。
ぜひ続編を作ってほしいところですが、配役はできればそのままで、また存在感のある悪役の起用が望まれます。