別室ではデリンジャーの取り調べが行われていたが、それは偽装だった。 一緒に来た警察らしき男は仲間で、二人は取り調べの刑務官をなぎ倒し、囚人たちと合流し、車で逃走した。 逃走時ヘマをした男は、途中で車から捨てられた。
隠れ家の一つで彼らは着替えを済まし、行方をくらました。
一方仲間の“プリティ・ボーイ”・フロイド(チャニング・テイタム)はFBIに追われていた。 そして一人の男がフロイドを撃った。 その男はメルヴィン・パーヴィス捜査官(クリスチャン・ベール)といい、FBIのホープだった。
彼の狙いはディリンジャー一味の壊滅だった。 フロイドは死ぬ前に仲間の居所を聞かれたが、すぐに絶命した。 ディリンジャーは活動の拠点をシカゴに定め、銀行を襲い始めた。 そしてFBIはパーヴィスをシカゴに送り込み、二人の対決が始まった・・・
犯罪で存在感を示しのし上がっていくジョンと、ジョンを国家の敵 「パブリック・エネミーズ」 と定めひたすら駆逐しようとするFBIとで、何故か悪の方に魅力を感じますね。
ジョニー・デップが演じているからだけでなく、この時代背景が何故か荒廃している半面、何か人間の息吹を感じるのです。 そんな時代をうまく表していますね。
もちろん最後は壮絶に散っていきますが、それもまた悪の最期としてちょっとはまりすぎるほどです。
マリオン・コティヤールがビリー・フレシェット役で出ていますが、ついこの前「ダークナイト・ライジング」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6568867.html で彼女を見たばかりなので、別の形のヒロイン役でまた存在感が出ていましたね。
お綺麗ですし、デップとベールの二人の組み合わせを逆にしたらまた違った作品ができそうで、そんなことを考えながら見た映画でした。