2009年作品、ポール・マクギガン監督、クリス・エヴァンス主演。
ある施設の中を逃げる父と子。 父は息子にこう言いきかす。 「将来、花を持った女の子が助けを求めてきたら、おまえは力になってあげるんだ。 お父さんはある女の人に言われたんだが、それを信じている。 お前もわかってくれるな。 約束してほしい。」
その後父は謎の黒人率いる組織に?殺された。 少年は陰に隠れてその瞬間をふるえながら見ていた。
近未来世界は超能力者の育成に力を注いでいた。 少年だったニック(クリス)はムーバーとして成長していた。 ムーバーとは念動力(サイコキネシス)という物質に直接接触しないで操作する能力者。 ディビジョンという世界的な超能力者開発組織から追われる身だった。
隠れ家を見つかって殺される寸前に陥ったが、なぜか見逃された。 そこに現れた少女・キャシー(ダコタ・ファニング)は未来予知能力者。 彼女は次々と絵を描くことによって未来を見れるのだった。
しかし未来はどんどん変化する。 ニックは始めは躊躇するが、彼女とともに行動し、彼女の母親を救うことに力を貸すことにした。
彼女の母はこのままでは殺されてしまい、彼女もまた同じ運命ということが見えている。 この未来を変えようとしているのだった。
またもう一人追われている女がいた。 キラ・ハドソン(カミーラ・ベル)の能力はプッシャー。 ディビジョンに攫われた後、投薬した薬に耐え切った唯一の能力者。
彼女は記憶操作能力で他人に偽の記憶や感情・思考の注入を行う能力を持つ。 彼女だけが投薬を乗り切ったことで組織が懸命に捕獲しようと動いていた。 そして彼女はニックの恋人だった。 彼らはディビジョンの手を逃れ未来を変えられるのだろうか?・・・
見ていて始めは各人の能力を覚えるのが大変でした。 また組織の黒人リーダーのヘンリー・カーバー(ジャイモン・フンスー)の立ち位置がわかりづらかったですね。 でもその辺が消えてくると、各人の超能力が生きてきて、ニックの成長と合わせてテンポが出てくるんです。
この中で一番痛快なのはシフターという能力者ですよ。 これは見ていて面白いんですね。 フック・ウォーターズ(クリフ・カーティス)という一種の詐欺師なんですが、彼の力なしでは、組織に立ち向かえないほどの能力なんですね。
展開に付いて行ければそこそこ面白い作品でした。
未来が読めるキャシー
超能力者を育成する世界
狙われるキャシー
ヘンリーは女二人を狙っている
特殊能力を持った男・フック