1989年作品、一瀬隆重監督、加藤雅也 南果歩 野沢直子 戸恒恵理子 斎藤洋介 桂木文 岩間さおり 前田賀奈子 草薙幸二郎 ビョウーム・ルーライ アイデン・ヤマンラール アーニャ・シュッツバッハ 土屋嘉男 高橋長英 中丸忠雄 日下武史 丹波哲郎 荒俣宏 嶋田久作出演。
昭和20年長い太平洋戦争で、日本は深く傷つき、帝都・東京も死に絶えようとしていた。 霊的指導者・観阿彌光凰(丹波哲郎)は日本を勝利へ導くため、連合軍首脳を呪い殺そうと計画を進めていた。 側近の霊能力を持つ青年、中村(加藤雅也)は幼い頃からそのパワーを強大なものにさせるべく育てられていたのだ。
1月1日未明、B29は東京に焼夷弾の雨を降らせ、多くの死傷者を生んだが、その怨念が帝都の怨霊・加藤保憲(嶋田久作)を甦らせてしまった。
一方、空襲で母を亡くした美緒(戸恒恵理子)は目が見えなくなり、ようやく病院へ辿り着いた。 そこには平将門の末裔で加藤にも勝る霊能力を持つ辰宮雪子(南果歩)が看護婦として働いていた。
1月27日、有楽町で激しい爆撃に襲われた中村は、霊力を感じ、鉄塔の上に立つ加藤保憲を見た。 また、そこは加藤の宿敵・辰宮雪子もおり、二人は運命的な出会いをしたのだった。
2月4日。加藤は帝都にとどめを刺すべく観阿彌の秘密計画を阻止しようとやってきた。中村は自らの肉体を賭けて加藤に戦いを挑んだが、彼の科学によって高められたサイキック・パワーも歯が立たなかった。 逆に中村は瀕死の重傷を負ってしまう。 病院に運ばれた中村は雪子の手厚い看護を受け、一命をとりとめることができた。 そして、再会した二人は共に加藤と闘う運命にあることを悟った。
監督は一瀬隆重、2本しかない監督作の中の1本です。
加藤雅也は、「長崎―閃光の影で―」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2025/08/07/060000 が公開中です。
南果歩は、同じく上記作品に出演中です。
そして嶋田久作は、「国宝」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2025/06/16/060000 に出演中です。
前作の「帝都物語」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15658322 を記事にしたのはだいぶ前となってしまいました。 なかなか見れる環境がなかったんですが、ようやく見れました。
この2作は劇場に行って見た覚えがあり、特に第1作の印象は強かったのに比べると、この続編は大幅に予算が削られ、監督がエグゼクティブプロデューサーの一瀬氏が急遽監督もか寝るという苦肉の制作だったようですね。
それでも出演者はしっかりしていましたし、そこそこの作品に仕上がったと思います。
関東の守神、平将門は東京を守る存在と言われていますが、しっかりと原作を読めばその存在の位置がわかるのかもしれませんが、怨霊なのか? それとも守護神なのか? が私には曖昧に感じました。
ただただ嶋田久作の怪演が怖かった覚えがありましたね。