2025年作品、川嶋龍太郎監督。
桂子ハーン、91歳。 彼女は1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し、海を渡った。 “戦争花嫁”と呼ばれ、激動の時代を生きた桂子の人生、生き様、家族、苦悩、日常を、当時の世相を交えて紐解いていく。
戦後わずか5年、米兵と歩いているだけで“娼婦”と蔑まれる時代、なぜ桂子は敵国の軍人と結婚したのか? そこにあった幸せとは……。 これは“真実の愛の物語”。
監督は川嶋龍太郎、記事はありませんでした。
8月は終戦の月、多くの戦争に関わる特に第二次世界大戦がらみの作品、番組が放送、上映されます。
本作もその1つの作品ですが、ちょっと変わった視点で描かれているドキュメンタリーでした。
監督の川嶋氏はTBSの所属していて多くのヒット作のプロデューサーをしています。 しかし彼の親戚筋の人・桂子ハーンが、“戦争花嫁“と呼ばれている存在だったことが、今作ができる背景になっています。
日本は占領され、多くの米兵が日本にやってきます。 実はそこで多くのアメリカ兵と日本の女性のカップルができていた、そしていっときに付き合いではなくちゃんとお付き合いして結婚して、アメリカで暮らした女性もいたということです。 本作の主人公の圭子ハーンさんはその一人で彼女はもう90歳を超え、これが最後になるかもしれないということで、会いにいき、そこで今まで疑問だったことを聞いて映像に収めるということをしたということです。
もちろん日本でも、アメリカでも差別があり、その中で必死に生きてきたハーン一家、私が印象的だったのが、彼女がアメリカの永住権を取るため、市民権を得るときに、「日本と戦争になった時にあなたは日本を攻めることができますか?」という質問を突きつけられたことでした。
これは貴重なドキュメンタリーです。