2025年作品、入江悠監督、大泉洋 長尾謙杜 松本若菜 遠藤雄弥 前野朋哉 阿見201 般若 武田梨奈 水澤紳吾 岩永丞威 吉本実憂 ドンペイ 川床明日香 稲荷卓央 芹澤興人 中村蒼 矢島健一 三宅弘城 柄本明 北村一輝 堤真一出演。
1461年、応仁の乱前夜の京。大飢饉と疫病が同時に発生したことで加茂川べりには死体が放置され、人身売買や奴隷労働が横行、かつてない格差社会となっていた。 自由人の蓮田兵衛(大泉洋)は、密かに倒幕と世直しを画策し、立ち上がる時をねらっていた。 手下となった才蔵(長尾謙杜)をはじめ、兵衛のもとに集った無頼たちは巨大な権力に向けて暴動を仕掛けるが、兵衛のかつての悪友である骨皮道賢(堤真一)率いる幕府軍が立ちはだかる。
監督は入江悠、「あんのこと」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/06/09/060000 が前作です。もうすっかり名監督ですね。
大泉洋は、「ディア・ファミリー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/06/17/060000 もいい作品でした。
才蔵=カエル役が長尾謙杜、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/06/01/060000 では露伴の青年期役をしていました。
松本若菜は、「はたらく細胞」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/12/17/060000 ではマクロファージ役をしていました。
興味深い作品でした。 主役の蓮田兵衛という人物は室町末期に、現れた自由人で出自が不明なので、もちろん教科書にはあまり出てこない人間のようです。 私も初めて知りました。
“寛政の土一揆“の首謀者で、一揆が起こったのは室町時代の8代将軍期でした。この義政というのはある程度名君と呼ばれていたと思っていましたが、劇中ではもうすっかり貴族化していて、政治さえも適当でした。 まあ周りも大名たちも、危機意識がなく、飢饉、疫病が流行っても、ただただ税をとりたて、払えなければ借金をさせこき使う、まあ最悪の世の中でした。
のちに応仁の乱が起き、急速に幕府が弱体化していき、戦国時代となり戦国大名に変わっていく、そんな兆しを感じる歴史大作でした。