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三面記事の女たち−愛の巣−

2015年作品、廣木隆一監督、田中麗奈 原田美枝子 千葉雄大 林泰文 柏原収史 宅間孝行 佐々木大介 池岡亮介 於保佐代子 伊藤洋三郎 西村雅彦板谷由夏 寺島しのぶ出演。

町内会長をつとめる川口トヨの自宅が火事になり、焼け跡からトヨが遺体で見つかる。帝都新聞社の記者・長谷部章子(田中麗奈)もパートナーの桂木結平(千葉雄大)と共に取材に行き、現場にいた顔見知りの刑事・梨山里衣子(原田美枝子)から放火の可能性があると聞かされる。 事件は三面記事として小さくしか扱われなかったが、夜にもかかわらず白い日傘をさしてトヨ宅が燃える様子を見ていた女性がいたことが気になっていた長谷部は取材を続け、その女性が塀が異様に高く有刺鉄線が張り巡らされ、監視カメラも多数ついた近所でも“異様”と有名な家に住んでいる小林美枝子(寺島しのぶ)という女性であり、火事の前にトヨと口論していたという事実をつかむ。

その後、美枝子宅に押しかけた長谷部は庭にたくさんの石が並べてあることを確認するものの本人への取材は拒否されたため、代わりに離れて暮らす妹の江藤房江(板谷由夏)の家を訪れるが、家を建てた当時は姉妹間で交流もあり、飾っているものや置いているものも似ているものの、今はほとんど交流が無いと有益な話は聞けなかった。

一方で梨山は美枝子の夫である小林正文林泰文)から話を聞いたり、トヨ宅近くの防犯カメラの映像を洗い、そこに映っていた正文が勤める塾の学生・谷浦(池岡亮介)が怪しいと睨んでいた。 そんな中、今度は小林宅が火事で全焼してしまう。 ショックを受けて入院した美枝子が正文に「私また作るわ、愛の巣」と言っているのを聞いた長谷部は再び房江の元を訪れ、「愛の巣」が昔姉妹で見た燕の巣を意味することや、美枝子が房江に抱いたという嫉妬深いエピソード、そして正文が10年程前に同じ高校に勤めていた同僚の湯本美加(於保佐代子)と浮気をしていた疑惑があったことなどを聞き出す。

監督は廣木隆一、「月の満ち欠け」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/12/07/060000 が近作となります。
田中麗奈は、「カーリングの神様」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/11/16/060000 に出演でした。
原田美枝子は、「そして僕は途方に暮れる」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/01/16/060000 に出演でした。
板谷由夏は、「徒花-ADABANA-」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/10/23/060000 に出演です。
そして寺島しのぶは、「八犬伝」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/11/05/060000 に出演でした。

原作は角田光代の「三面記事小説」野中の短編の“愛の巣“をドラマ化したということですね。 出演者もなかなかのキャストを揃え、放火と思われる火事、そしてある殺人事件が暴かれていくという、著者が三面記事から、その裏側を創作したという、なかなか面白い原作のドラマかということでした。
これはいくつかの原作があるようで、連続ドラマ化してもいい内容ですね。