anttiorbの映画、映像の世界

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徒花-ADABANA-

2024作品、甲斐さやか監督、井浦新 水原希子 三浦透子 甲田益也子 板谷由夏 原日出子 斉藤由貴永瀬正敏出演。

裕福な家庭で育った新次(井浦新)は、妻との間に一人娘も生まれ、周りの誰もが羨む理想的な家族を築き上げた。 しかし、死の危険を伴う病気に蝕まれた今は、とある病院で療養していた。 手術を控えた新次には、臨床心理士まほろ水原希子)が付き添い、常に心理状態をケアしていた。 それでも眠れず、食欲も湧かず、不安に苛まれる日々の中、まほろから“普段、ためこんでいたことを話すと、手術に良い結果をもたらす”とのアドバイスを受け、過去の記憶を辿る。 そこで新次は、海辺で知り合った謎の“海の女”(三浦透子)や、“強くなりなさい。 そうすれば守られるから”と母(斉藤由貴)に言われた幼い頃の記憶を呼び起こす。 記憶が蘇ったことで、さらに不安が拭えなくなった新次は、まほろに“それ”に会わせてほしいと懇願する。

“それ”とは、病気の人間に提供される、全く同じ見た目の“もう一人の自分”だった。 “それ”を持つのは、一部の恵まれた上層階級の人間だけ。 選ばれない人間には、“それ”を持つことすら許されていなかった。 “それ”と対面した新次は、自分とまったく同じ姿でありながら、自分とは異なる内面を持つ純粋で知的な“それ”に関心を持ち、のめりこんでいく……。

監督は甲斐さやか、「赤い雪 Red Snow」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/01/25/180000 を記事にしています。
井浦新は、「ラストマイル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/09/03/060000 に出演でした。
水原希子は、「彼女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/28/180000 に出演でした。

監督の前作も見ていますが、今作も重い作品でした。
テーマとしては近未来の人類、クローン技術を利用とした延命がテーマですが、結構残酷なクローンの使い方で、彼らは“それ“と呼ばれているあくまでも道具のような物体ですね。
クローンを扱った作品のテーマで言えば、本体と入れ替わってしまうとか、クローン自体に自我が芽生えて、事故を持った個体になっていく、もちろん今作もそういう面もありますが、今作では比較的従順でした。
しかしこういう世界では、本当に自分はオリジナルなのか? 恐ろしい悩みが発生します。