2022年作品、チョン・ジュリ監督、ペ・ドゥナ キム・シウン チョン・フェリン カン・ヒョンオ パク・ウヨン パク・ヒウン キム・ヨンジュン シム・ヒソプ ユン・カイ出演。
韓国・全州市在住の女子高校生キム・ソヒ(キム・シウン)は担任教師からの紹介で、大手通信会社の下請けのコールセンターで働き始める。 顧客の解約を阻止することを至上命題とするこの職場は従業員に厳しいノルマを課し、勤労契約書で保障されている成果給も支払わない。 ソヒは連日の残業で、高校を中退して動画配信を始めたジュニ(チョン・フェリン)ら友達との約束も破る羽目になってしまう。
そんなある日、従業員の指導役である若い男性チーム長(シム・ヒソプ)が自殺する。すぐさま本社から新たな女性チーム長(チェ・ヒジン)が派遣され、業務の再開を指示するが、前日の残業中にチーム長から優しい言葉を掛けられていたソヒは動揺する。 新チーム長から成績不振を名指しで咎められたソヒは、実習生だからという理由で成果給の支払いを先送りされる。 会社の方針にも疑問を感じたソヒはチーム長への不満を爆発させ、出勤停止3日間となる。
謹慎中にジュニとカラオケに出かけたソヒは、手首を切って病院に運ばれる。 ソヒは両親(キム・ヨンジュン、パク・ヒウン)に仕事を辞めたいと訴えるが、事情を知らない両親には届かなかった。 翌日、面会した担任教師は学校に損害を与えたとソヒを責め、明後日から出勤するよう言いつける。 働き始めて3ヶ月にも満たないその日の午後、ソヒは凍てつく郊外の貯水池に身を投げる。
全州警察署の刑事オ・ユジン(ペ・ドゥナ)はこの案件を通常の自殺として処理しようとするが、ソヒの勤務先で前チーム長が「従業員が搾取されている」と会社を批判する遺書を残していたことが発覚。 さらに、批判の隠蔽を謀った会社側が従業員に覚書への署名を迫ったが、ソヒが最後まで拒んでいたことが判明する。
監督はチョン・ジュリ、「私の少女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15136030 が前作です。
ソヒ役でキム・シウン、初めてです。
ペ・ドゥナは、「ベイビー・ブローカー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/06/27/060000 に出演です。
チョン・フェリンは、初めてです。
胸が締め付けられる作品でした。 監督の1作目もそうでしたが、韓国だけでなく日本でもういう部分があるんでしょうね。 一流校以外の私立学校は、就職率が良くないと生徒が集まらない。 だからこそ就職させてくれる企業から実習の誘いを受けると、その実態をろくに見ないで送り込みます。 そしてそんないい加減な企業は、そういうただ同然の実習生をこき使うんです。
主人公のソヒは、そんな企業の渦に巻き込まれ、どんどん取り込まれていきます。
彼女の自殺の実態を追う女刑事、しかし彼女もこの国の仕組みを知り愕然とするんです。











