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瞳をとじて

2023年作品、ビクトル・エリセ監督、マノロ・ソロ ホセ・コロナアナ・トレント マリア・レオン出演。

映画『別れのまなざし』の撮影中に、主演俳優フリオ・アレナス(ホセ・コロナド)が失踪した。 当時警察は、近くの崖に靴がそろえられていたことから投身自殺だと断定。 しかし結局、遺体が発見されることはなかった。

22年が過ぎたある日、元映画監督でフリオの親友でもあったミゲル(マノロ・ソロ)は、事件の謎を追うテレビ番組の出演依頼を受ける。 取材に協力するうちにミゲルはフリオと過ごした青春時代や自らの半生を思い起こしていく。

監督はビクトル・エリセ、「ミツバチのささやき」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/09/15/060000 を昨年鑑賞しました。
主演はミゲル役でマノロ・ソロ、「ガン・シティ ~動乱のバルセロナ~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/11/23/180000 に出演でした。
フリオ役がホセ・コロナド、「息子のしたこと」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/03/180000 に出演でした。

長編でしたね。3時間に及ぶミステリー作品ですが、劇中にお蔵入りになった映画のシーンもあり、そこもしっかりと作ってありますね。
監督の作品を昨年見ていたので、タッチというか監督の色がやはり感じました。
こういう失踪事件を扱う番組にミゲル自身が出演したことで、フリオの情報が見つかる展開ですが、お蔵入りになってしまった作品もその番組に使われるんですね。 監督としては、手放してしまった作品の一部がテレビで流されること自体に抵抗があったような感じを受けます。 しかしそれ以上に、フリオが生きていて欲しいという感情と、もし生きていたらどうしていなくなったのか? フリオの娘とか、いろんな人とのコンタクトは、ミゲル自身も自分の過去と向き合うことになっていく、何かミステリータッチのドラマに引き込まれましたね。
そしてラストのシーンは、見ている側に委ねられます。