anttiorbの映画、映像の世界

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壁女

2015年作品、マイケル・メダグリア監督、ショーン・マクグラス アン・サース デニース・ポワティエ テイバー・ヘルトン モニカ・グレイブス出演。

創作に行き詰まる、芸術家志望の男ヘルマン(ショーン・マクグラス)。 彼は実家からも追い出されようとしており、自暴自棄になっている。 そんな時、芸術家として成功した叔父のフェリックス(ジョン・ニールセン)より、所有するアパートの一室を貸すという申し出を受ける。 入居早々、ヘルマンは部屋の壁に空いた穴の向こう側から語りかける女の声(デニース・ポワティエ)を聞く。 女の声はヘルマンに創作のインスピレーションを与え、彼を芸術家としての成功に導く。 ヘルマンの人生がうまく転がりだした矢先、壁の穴は徐々に態度を変貌させてゆく。

監督はマイケル・メダグリア、作品は今作のみですね。
出演者も皆初めてでした。

“壁男“という作品は、日本では諸星大二郎か作品として書いていて、映画化 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14173121 にもなっています。 私は原作の方が好きでしたが、映画となるとちょっとシュールさが失われている感じでした。


ただ、今作はなかなかの出来栄えでしたね。 芸術界で何とか名を残そうと頑張るヒルマン。 しかし何かピントハズレでセンスのない作品ばかりで、プレゼンでも大失態を犯してしまいます。 しかし叔父から紹介されたアパートに、不思議な存在がいるんですね。 そしてその女の声は壁の穴から聞こえ、ヒルマンは彼女のインスピレーションをもらい、それが評価を受けていきます。
まあそこからだんだん異様な世界になっていきますが、これはいい作品だと思いましたね。