2020年作品、アンヘル・ゴメス・エルナンデス監督、ロドルフォ・サンチョ アナ・フェルナンデス ラモン・バレア ベレン・ファブラ出演。
とある古い邸宅に住む少年エリック(Lucas Blas)の元に、精神分析医のキャロルが面会に訪れる。 あなたのような子供を助けに来たと言うキャロルに、僕のような少年が他にもいるの、と答えたエリック。 彼女は少年が眠れない原因は、引っ越しで環境が変わった影響だと考えていた。 エリックは何者かの囁き声が聞こえて眠れない、その声は絵を描いてなどと語ると説明する。
今も声は聞こえる、その声が語る内容は話せない、と言い黙り込むエリック。 キャロルは両親に、エリックの不眠の原因は豊かな想像力で、引っ越しが影響を与えたと告げた。
彼女が車に乗り立ち去る時、エリックの持つトランシーバーからノイズが聞こえ、彼の部屋から蠅が飛び立つ。 林の中を走るキャロルの車のラジオから、ノイズ音が流れ始めた。 彼女の耳の穴に蠅が忍び込むと、車は加速し、フロントガラスを何かが貫く。その頃自室で、先端が血に染まった木の枝を描き終えたエリックだった。 キャロルはガラスを突き破った木の枝に、顔面を貫かれた。 その耳の穴から、蠅が飛び去っていく。
エリックの父ダニエル(ロドルフォ・サンチョ)は、古い家の改修を生業にしていた。現在補修作業中の邸宅に家族で住み、作業に当たっていた。 壁のひび割れから、無数の蠅が現れたと気付くダニエル。 そこにエリックがトランシーバーで語りかけてきた。
息子のためにプールに落ちたボールを拾うダニエル。 父子をサラ(ベレン・ファブラ)が呼ぶ。 入浴中のエリックは、設置されたボイスモニターから流れた声に気付く。 それは「憎んでる」と聞こえる。 母のサラがやって来ると、声は消えた。 エリックの腕に引っかき傷があると気付く母。 エリックは父が自分を憎んでいて、無線で話してきたのと尋ねる。 むろん母はそれを信じなかった。
テレビで心霊研究家ヘルマン・ドミンゴ(ラモン・バレラ)の番組を見ていたダニエル。 ヘルマンはEVP(電子音声現象、電子機器で霊と交信する現象)について話す。彼は壮絶な苦しみから声は生まれる、と解説していた。 しかし本物のEVPは、僅かな数しか確認していないと言葉を続けたヘルマン。
テレビを見ていたダニエルに、エリックを叱ったかと確認するサラ。 ダニエルは否定するが、夫婦はエリックを心配していた。 エリックが自分に腹を立てるのは、共にいる時間が無いからだ、と語るダニエル。 もっと親子の時間を増やそうと提案する。
聞こえてくる声が不気味な作品です。
監督はアンヘル・ゴメス・エルナンデス、初めて作品を見る監督です。
主演はロドルフォ・サンチョ、作品を見るのは初めてです。
妻のサラ役はベレン・ファブラ、「誰もがそれを知っている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15972704 を記事にしています。
物語は、精神分析医が少年のところに往診に来たところから始まります。 彼女は少年に安心感を与え帰っていきますが、この家にはある部屋に穴が空いており、そこからハエが出てきます。 その中の一匹が彼女の車に、そして運転中の彼女の耳に入っていき、そして事故を起こして亡くなってしまいました。
父のダニエル、母のサラとの3人暮らしのエリックでしたが、彼の耳にはいつも得体の知れない音が聞こえてきます。 さらに彼の周りではおかしなことが起きていきます。
その音、声はダニエルや、さらにも聞こえ始め、どんどん悲劇が起きていきます。
今作は、いくつかのポイントがあり、エリックの書く絵、壁の穴、そしてハエ、なかなかのホラーですが、ヘルマンが出てきてから、彼と娘の話も絡んできます。 なかなか設定もいいホラーでした。
エリックは精神分析医に
しかし彼女はこの後死亡する
ダニエルは
サラとエリックと暮らしているが、この後エリックは死んでしまう
そして二人が呼ばれ
この家の真実を調べる