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スモールワールド

2021年作品、パトリック・ベガ監督、ピョートル・アダム チクエンリケ・アルセ ユリア・ヴィーニャーヴァ モントセラト・ロイグ・ド・ピュイグ アンドリス・ケイス出演

ポーランド。4歳の幼女ウーラ( Jessica Sara Witenko)が誘拐され、誘拐犯のトラックを見つけた母親が車で追いかけるが、スピード違反で警察官ロベルト(ピョートル・アダムチク)の尋問にあう。 そのためロシア国境の検問所でトラックに逃げられ、母親はロベルトを責め立てる。 ロベルトは自責の念に駆られ、国際捜査に乗り出す。

3年後、ロシアでウーラにつながる痕跡が発見され、ロベルトは現地へ向かうが、一足早くウーラたちは別の組織に売買されていた。 5年後、ウーラはイギリスの小児性愛者が集う秘密の屋敷にいた。 情報を入手したロベルトは屋敷に潜入するが、身元がバレてしまい、救出は失敗に終わる。 その後、アジアに売られたウーラを追い、ロベルトはタイへ向かう。 しかし、12年もの長年の追跡捜査で、ロベルトはある症状に蝕まれていた……。

監督はパトリック・ベガ、「ブレスラウの凶禍」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/05/06/060000 を記事にしていますが、骨太のいい作品でした。
ロベルト役はピョートル・アダムチク、「Wの殺人 〜マグダは名探偵〜」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/02/12/180000 に出演でした。
後半出てくるジョン役はエンリケ・アルセ、彼は初めてですが、近日公開作品に出演しているようです。
成長したオーラ役はユリア・ヴィーニャーヴァ、「誰も眠らない森」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/09/180000「誰も眠らない森2」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/10/31/180000 他記事は結構ありました。

人身売買の実態に迫った、結構エグいお話ですね。 救出まで10年以上かかるお話でしたが、奇跡的に生きていた少女・オーラ、しかし幼い少女を中心とした子供の誘拐、そして悪質な売買を行う組織、そして児童にしか興味のない金持ちたち、そんな操作にどっぷり浸かってしまう刑事自身も犯されていく、恐ろしいお話でしたね。
ラストはあまりにも悲しい、でも自分で決着をつけようとするロベルトが、ある意味潔かったです。