2021年作品、春本雄二郎監督、瀧内公美 河合優実 梅田誠弘 光石研出演。
ドキュメンタリーディレクターの木下由宇子(瀧内公美)は、父(光石研)の経営する高校生向け学習塾を講師として手伝いながら、女子高校生自殺事件のドキュメンタリー番組を制作していた。 女子高校生は自殺後に教員との交際が理由とされたが、いじめの隠蔽を図るためのねつ造という報道があり、女子高生の後に自殺した該当教員は、女子生徒と交際したことはなく報道は事実無根という遺書を残していた。
女子高生の父(松浦祐也)や教員の母(丘みつ子)に取材した由宇子は、事件報道のあり方も問う内容を盛り込もうとするが、上層部から却下され再構成を命じられる。
一方、学習塾では父子家庭の女子生徒の萌(河合優実)が教室で嘔吐し、付き添った由宇子は萌が妊娠している事実と、萌の相手の男性が由宇子の父だったことを知らされる。 父の不祥事が明るみに出た場合の影響を考え、由宇子は萌の処置を内密に済ませようと動いた。
ドキュメンタリー番組制作では、由宇子は教員の母への再度の単独取材、そして妹(和田光沙)への取材にも成功する。 彼女たちはネットなどでの執拗な追跡を逃れるため、身を潜めて生活していた。 二人は教員と学校側との軋轢を口にし、由宇子はその部分を番組の焦点にしようとする。 その傍ら由宇子は休んでいる萌の自宅に赴いて勉強の面倒を見る一方、ひそかに医師の検査を受けさせ、子宮外妊娠で母体が危うい可能性を伝えられる。
由宇子の父は萌と関係した事実を認め、萌の父(梅田誠弘)に事情を話すと主張したが、由宇子は二週間後の番組オンエアまで待ってほしいと頼んだ。 その矢先、教員の妹に呼び出された由宇子は、思いも寄らぬ事実を伝えられる。
長編でしたが、すごい迫力、見応えがありました。
監督は春本雄二郎、作品を見るのは初めての監督です。
主演は瀧内公美、「火口のふたり」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/10/060000 に出演していました。 ほとんどベッドシーン、からみの作品でしたね。
河合優実は、「サマーフィルムにのって」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/08/09/060000 に出演していました。
梅田誠弘は、記事にした作品はありませんでした。
物語は、ドキュメンタリーのディレクターをしている木下由宇子。 でも父の経営する学習塾の教師もしています。 生徒たちに人気があり、でも塾の経営はけっこうきつい感じでした。 ドキュメンタリーの題材は女子高校生の自殺をめぐる、教師とその家族にスポットを当てています。 事なかれ主義の学校を攻める切り口で、放送するかもしれない局の意向に、振り回されます。
彼女は自分のやり方で行きたいのですが、なかなか放送してもらうには局の意向にぎりぎり放局の擦り合わせも。 しかし塾生の中で、ちょっと問題のある女子高生の面倒を見ることになっていきます。 そして彼女が大きな問題を抱えてました。
今作は、マスコミの無責任さを本当は突っ込みたい彼女と、身内批判をさせたくない放送局。 これだけでもきついんですが、父が起こしたとんでもない問題も降り掛かります。 結末はどうなっていくのか? どう考えても誰もが不幸になっていく、それは見ての判断ですが。
ドキュメンタリーの放送に向けて取材を
自殺した教員の母の取材
そして姉の取材
塾生の少女
数学が不得意ということで個人的に教えるが
彼女には大きな秘密が
それは父の子を身ごもっていること