2021年作品、今村彩子監督。
東日本大震災直後に宮城を訪れた今村彩子監督が抱いたのは“耳のきこえない人たちが置かれている状況を知ってほしい”という痛切な思いだった。 あれから10年。手話言語条例の制定が進み、知事の会見に手話通訳がついたり、一部の市町村では役所や公共施設に手話通訳が配置されたりするようになった。
日本各地で起こった様々な災害現場でも、手話で会話ができる福祉避難所や絵・文字による情報保障、ろう・難聴者による災害ボランティアなど、これまで見られなかった新しい動きが生まれた。 2013年に『架け橋 きこえなかった3・11 』を発表した今村監督は、現在も宮城に通い、熊本地震、西日本豪雨、新型コロナウイルスの流行といった困難の渦中にいる耳のきこえない人たちの姿を記録し続けている。 みんなが安心して暮らせるその日まで……。 今村監督がみつめた、耳のきこえない人たちと災害、10 年の記録。
これもまた見事なドキュメンタリー作品でした。
監督は今村彩子、「友達やめた。」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/27/060000 も素晴らしい作品でしたが、今作もまた長期間追い続けた実録ものでしたね。
東日本大震災で被災した耳のきこえない人たちにスポットを当て、密着したそれも10年を費やしています。 何に不自由しているのか? 手話でも完全には伝わらない、そんな苦労と、それを理解しようとすることの難しさと、逆にコミュニケーションを取るヒントのようなものも感じました。
作品中に、ちょっと一風変わった男性が出てくるんですね。 手話も独自性が高く、いわゆる人間らしいおじさんなんですが、彼は監督に対しても文句をつける愉快なおじさんであり、見ていてハラハラするところもありますが、でも彼の生き様はなかなか印象深かったですね。
しかしそんな彼も悲しい結末が待っているんですが、これはぜひ健常者多くに見て欲しい作品でした。
耳が不自由で被災すると
しかし明るくなるべく
医師も手話ができれば
仮設住宅で
世話役
手話サークルの高校生