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竜とそばかすの姫

2021年作品、細田守監督、中村佳穂 成田凌 染谷将太 玉城ティナ 幾田りら声の出演。

高知県の田舎町に住む女子高生・すず(中村佳穂)は幼い頃に母を事故で亡くして以来、大好きだった歌を歌えなくなり、父(役所広司)との関係にも徐々に溝が生まれていた。 作曲だけが生き甲斐となっていたすずは、ある日全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉にベルというキャラクターで参加。

そこでは自然と歌えたすず:ベルは、自ら作った歌を披露していくうちに歌姫として世界中から注目を集め、遂にはコンサートが開かれるが、コンサート当日、突然謎の竜が現れて、コンサートは台無しになってしまう。 だが、ベルはそんな竜が抱える大きな傷の秘密を知ろうと接近し、竜もまたベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。 そんな中、世界では「竜の正体探し」が動き出す。


細田作品、流石にレベルが高いと思いました。
監督は細田守、「未来のミライ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15611444 が前作ですが、正直前作は私は不満でした。今作は盛り返したと思います。
主演のすずの声は中村佳穂、シンガーソングライターで歌声は聞いたことがありませんでした。 今回声優初挑戦であり、劇中の歌唱シーンが多いということで、彼女の歌声がガンガン聴けますね。 そんな意味でベストの適役だったのでは?
親友のヒロちゃん役は幾田りら、YOASOBIのメンバーのikura名義で活動もしています。彼女もシンガーソングライターですね。
しのぶくん役は成田凌、「くれなずめ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/29/060000 が近作となります。
染谷将太は、「唐人街探偵 東京MISSION」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/07/15/060000 に出演していますが、彼のキャラが面白く、笑えるシーンの声はなかなか良かったですね。
玉城ティナは、「AI崩壊」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/02/09/060000 に出演していました。

物語は幼い頃に母が川の中洲に取り残された少女を救うために命を落としてしまい、それから閉じこもってしまったすずという高校生の少女のお話です。 幼馴染のしのぶくんは、彼女にいつも声をかけてくれますが、今は人気者の彼に声をかけられるのがかえって苦しくなっていたすずでした。
そんな彼女にしっかりと寄り添ってくれ励ましてくれるのがヒロちゃんでした。 毒舌な彼女が紹介してくれたのが仮想空間のUでした。 曲を作るのが好きなすずだったら、ここなら歌えるのでは?そう思ったヒロちゃんは、この世界でのすず:ベルのプロデュースをして歌わせたところ、一気にブレイクしてしまいます。

そしてベルの歌を待つファンがものすごい数で伸びて、いよいよライブを行おうとした時、竜というこの空間で嫌われている粗暴な存在と遭遇します。

今作は細野監督の良さがしっかり出ている良作です。 ほっとした感じと、これでまた細野作品が楽しみになっていく、そんな気がするお話でした。 しかし楽しいだけでなく、現実感のある痛烈な問題点にも踏み込んでいて、そこが最後少し駆け足になったのが残念な点だったかもしれませんが、全体的には素晴らしい作品になっていると思います。


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母を亡くしてからずっと塞いでいるすず

 

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しかしUの世界でベルとなったことで

 

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初めは戸惑うが

 

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絶大な存在となるが

 

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そこに現れた竜

 

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嫌われ者で粗野な存在

 

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思い悩むすずを気遣うしの

 

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