2021年作品、大友啓史監督、佐藤健 有村架純 高橋一生 北村一輝出演。
時は幕末の1864年。 永く続いた徳川幕府の体制も大きく揺らぎ、世相は幕府を擁護する佐幕派と、幕府を倒して新時代を築こうとする倒幕派に二分して激しい抗争を繰り広げていた時代だった。
そんなある日の京都。 佐幕派である対馬藩邸に怪しげな男が両手を縛られて捕らえられていた。 若き日の緋村剣心(佐藤健)で、対馬藩は前日に藩士数名が何者かに斬られており、剣心の仕業ではないかと疑っていた。
藩士たちから尋問を受けた剣心は「新しい世の中を作るためだ」と言うなり、藩士のひとりに体当たりし、耳を噛みちぎる。 剣心は藩士が落とした刀を奪い、口にその刀を咥えると次々と藩士たちを斬り倒していく。 そして剣心は自らの両手を縛る縄を切り、残る藩士たちを皆殺しにして姿をくらました。 その直後、藩邸に新選組が駆け付け、その凄惨な状況を確認していた。 新選組は、この犯行は“人斬り抜刀斎”によるものだと確信する。
そんなある夜、剣心は幕府側の要人の暗殺を請け負うことになる。 剣心は目標とその従者を斬り倒していくが、ただひとりだけ斬っても斬っても何度も這い上がって立ち向かってくる従者・清里明良(窪田正孝)がいた。 許婚との祝言を控えていた清里は「俺は死ぬわけにはいかない」と、剣の腕では剣心に全くかなわないながらも戦い続け、剣心の左の頬に一本の切り傷をつけた。 剣心は清里にとどめを刺す。
1年前。 長州藩では高杉晋作(安藤政信)が結成した「奇兵隊」が入隊志願者を集めていた。 奇兵隊は身分や出目などは一切気にせず、“腕の立つもの”を集めていた。剣心も入隊志願者のひとりだった。 剣心は奇兵隊の試験場に赴き、高杉や桂小五郎(高橋一生)の前で他の志願者と対決、類まれなる剣の才能を見せつけた。 剣心の腕を高く買った桂は「あいつは俺がもらう」と申し出、その日から剣心は桂の下で影の暗殺者として活動することとなる。
剣心は桂ら長州の維新志士の拠点である小さな旅館「小萩屋」を寝床とし、京の町で暗躍を繰り広げていた。 人々は剣心を“人斬り抜刀斎”と呼んで恐れるようになっていく。
最終作は前日譚となっています。
監督は引き続き大友啓史、駆け抜けましたね。
主演は佐藤健、このシリーズ以外では、「ひとよ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/30/060000 が近作となりますね。
今回のヒロインは有村架純、「花束みたいな恋をした」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/07/060000 が近作ですね。
そして桂小五郎役は高橋一生、「スパイの妻」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/28/060000 に出演していました。
さて、人斬り抜刀斎は過去はどうだったのか? 彼は長州藩で維新派の騎兵隊に入隊志願してきました。 世の中を変えるため、類い稀な剣の腕を見込まれ、幕府存続側の武士を切る殺し屋に抜擢されます。 幕府側には新撰組が組織され、抜刀斎という人斬りを見つけ奔走しますが、小五郎たちは巧みに隠し、謎の人斬りとして、仕事をさせていました。 そんな時彼はある人物を切ります。 それが清里でした。 彼は祝言を控えていて、必死に生きようと剣心に向かってきましたが剣の腕は全く違うます。しかし最後の人たちで剣心の頬に傷をつけます。
十文字の頬の傷、彼の人生の第2章はここから始まった、その前振りが前作 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/07/060000 となっていて、物語としては前作が最終回でしたが、十文字の傷の謎、その出発点が重要という起点になっている、そこがこの作品のポイントですね。
複雑な運命の流れに、ここから彼の人間としての第二に生き方が決まっていった、そして迎えた維新、彼はもう二度と人を殺さない誓いの作品でしたね。
対馬藩を全滅させる抜刀斎
桂と高杉
桂は彼を人斬りに
そんな剣心に近づく女性
緊張の彼に
一緒に身を隠すことに