anttiorbの映画、映像の世界

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砕け散るところを見せてあげる

2021年作品、SABU監督、中川大志 石井杏奈 井之脇海 清原果耶 松井愛莉出演。

2階の自室で勉強していた男子「真っ赤な嵐」(北村匠海)は、将来なりたい自分をイメージしようとしていた。 なりたい自分の姿をできるだけ明確にイメージした「真っ赤な嵐」は、自分が黒くてかっこいいボディアーマーのようなものを着ているところを想像する。 正義のヒーローに変身するところを想像し、「真っ赤な嵐」は部屋でひとり変身ポーズを決めていると、部屋に夜食を持ってきた「真っ赤な嵐」の母(原田知世)と目が合ってしまう。
「真っ赤な嵐」の父親は、正義のヒーローだったそうで、「真っ赤な嵐」が生まれる数時間前に亡くなってしまった。 増水した川に落ちたワゴン車を見た父は、車に乗る人を助けるために真冬の川に飛び込み、沈みゆくワゴン車の中から次々と人を救い出し、最後の1人の女の子を救出した後で、父は川に流された。

何キロも離れたところで見つかった遺体は、流されたときについた傷でぼろぼろになり、見る影もなかった。「真っ赤な嵐」の母は、死んだ父の話をするときは頬を少女のように染めていた。「真っ赤な嵐」は母から、正義のヒーローの3つの掟を教わる。「ヒーローは決して悪の敵を見逃さない」「ヒーローは自分のためには戦わない」「ヒーローは負けない、絶対に」死んだ父が正真正銘の正義のヒーローだったと思う「真っ赤な嵐」は、自分も父のようなヒーローになりたいと思う。
長野県諏訪市。 濱田清澄(中川大志)は高校3年生の男子生徒で、月曜日の朝礼に遅刻した清澄は、教室に荷物を置くと急いで体育館へ駆け込む。 1年生の列の後ろで、ゴミを投げつけられている女子生徒・蔵本玻璃(石井杏奈)がいた。 玻璃は小さな紙屑をいくつも投げられているたが、文句も言わずに立っている。 周囲の者は気づいているのだが、誰も注意しない。 上履きを投げた男子生徒がおり、それがまともに玻璃に当たり、それを面白がった別の男子生徒が、穿いていた上履きを脱いで投げようとした時、清澄はその手を止め、注意する。
朝礼が終わった後、自分に投げられたゴミを拾っている玻璃に清澄が話しかける。 いじめられているのならば担任に相談した方がいいと話しかけるが、玻璃が無反応なので清澄が肩をトントンと叩くと、玻璃はいきなり絶叫した。 耳をつんざく声でいつまでもわめくので、周囲は静まり返る。 絶叫がやむと周囲では「またあいつかよ」「ヤバすぎ、消えろ」という小さな声が聞こえてくる。 清澄の親友・田丸玄悟(井之脇海)が清澄を見つけて、近寄ってきた。 玻璃の絶叫を聞いていたらしく「なんだよあれ」と言い、清澄は「いじめっぽい」と答えるのだった。
清澄と同級生の女子生徒・尾崎(松井愛莉)が情報をもたらしてくれ、尾崎は1年に妹(清原伽耶)がいるらしく、いじめられていた女子の名が蔵本玻璃という名で、クラスどころか学年一の嫌われ者なのだと教えた。 「単語」だけで構成される尾崎の情報に感謝した清澄は、事実確認をしに1年の教室へ向かう。 見ると、玻璃は本当に教室で他の生徒たちにいじめられていた。 清澄がクラスに入って注意すると、注意された男子生徒は「正義のヒーロー気取りだよ」と、清澄はそうした悪を見過ごせないのだった。


面白かったんですが、きつい内容でもありました。
監督はSABU、「jam」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15793284 を記事にしています。 私は名監督だと思っています。
主演は中川大志、「サムライマラソン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15891817 に出演していました。
石井杏奈は、「ホムンクルス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/14/060000 に出演しています。 公開中ですね。


物語は、父を亡くした母子家庭から始まります。 どうして父は亡くなったのか? それは、多くの人命を救った上で力付き溺死してしまったから。 正義感あふれる父と母はどうやって出会ったのか? それは・・・
濱田清澄は、間違ったことを見過ごせない性格でした。 ある日遅刻して朝礼で、1年生の後列に滑り込んだ清澄でしたが、そこで陰湿ないじめを発見してしまいます。 対象は蔵本玻璃という1年生でした。 初めは近寄ることもできませんでしたが、嫌な予感がして、放課後の女子トイレに行くと、案の定彼女はトイレに閉じ込められ水浸しにされていました。 必死に救い出し、濡れた制服をなじみのクリーニング屋で乾かしてもらい、彼女と話すことができます。
それから彼女のことが心配になり登校を一緒にすることに。 そして二人の中は近くなっていきますが。


今作は途中までは、感動のドラマ的に進んでいきますが、彼女の謎の言葉が、キーポイントになっていて、恐ろしい現実が浮かび上がってきます。 後半はサスペンスというか、バイオレンス的な色合いが出てきてPG12指定されています。

そして石井杏奈E-girlsに在籍していましたが、解散したことで女優業一本になり、出演作が続いていますね。 女優としてのスキルの高い子なんで、今後はどんどん出演していって欲しいですね。

 

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勉強をしている少年

 

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見守る母親

 

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特は遡りトイレに閉じ込められていた女子生徒

 

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彼は救い出し、一緒に登校することに

 

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そして体を張っていじめを止める

 

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そして彼女の父…

 

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